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「ソウルでの再会」

冷たいソウルの空気が、私の頬を撫でた。空港に降り立った瞬間、あの頃と同じ、懐かしい香りが鼻腔をくすぐる。5年前、私はここで君と出会った。まだぎこちなく、初々しい日本語で話しかけてくれた君の姿が目に浮かぶ。まさか、あれから5年もの歳月が流れ、こんなにも強烈な感情を抱いて再会することになるとは、あの時の私には想像もできなかっただろう。

5年前、私は旅行でソウルを訪れていた。偶然入ったカフェで、君はアルバイトをしていた。緊張しながらも一生懸命日本語で話しかけてくれた君の姿は、まるで天使のようだった。その純粋さと、少しずつ距離が縮まっていく過程は、私にとって何よりも甘く、そして刺激的だった。そして、私たちが初めて結ばれた夜。君は驚くほど真剣で、そして、どこか不安そうだった。そのすべてが、私をより一層君に惹きつけた。

別れはいつも突然で、そして切ない。君はまだ学生で、私は日本に帰らなければならなかった。それでも、私たちは連絡を取り続け、年に数回、お互いが会えるタイミングを見つけては、ソウルで、あるいは東京で、密かに逢瀬を重ねた。

会うたびに、君は変わっていった。最初に感じたあの初々しさは、少しずつ、しかし確実に、洗練されていった。それは、日本語の会話だけではなかった。私たちの間には、言葉にならない、もっと深いレベルでのコミュニケーションが生まれていた。

そして、日本語。最初に「コンビニはどこですか？」と尋ねてきた君が、今では流暢な日本語で、私の冗談に笑い、時には私をからかうまでになった。その進歩は目覚ましく、そのたびに私は驚きと喜びを感じていた。

しかし、何よりも私を驚かせ、そして熱狂させたのは、君の「それ」における変化だった。初めての夜の、あのぎこちなさ、戸惑い。それは、5年という月日を経て、まるで別人のように、いや、別人以上に、情熱的で、大胆で、そして何よりも私を悦ばせる術を心得た「それ」へと変貌していた。

最初の頃は、私がリードすることも多かった。それでも、回を重ねるごとに、君は私の表情や息遣いを読み取るようになり、まるで私自身の欲望を具現化したかのように、私の求めていることを、それ以上のものを、先回りして与えてくれるようになった。

「今度は、どんなエロい君を見せてくれるか、楽しみにしているよ！」

そう、君にメッセージを送ったのは、ソウル行きの飛行機の中でだった。この5年、君は私に、数えきれないほどの刺激と快感を与えてくれた。そのすべてが、私の心を、そして私の身体を、君へと夢中にさせた。

入国審査を終え、荷物を受け取り、出口へと向かう。人混みの中から、君の姿を探す。いつもながら、少し緊張した面持ちで、でも、どこか期待に満ちた瞳で私を待っているのだろうか。それとも、5年間の経験を経て、もう私を翻弄する余裕さえ見せているのだろうか。

出口のドアが開いた瞬間、私は君を見つけた。

「やあ！」

私を見つけた君は、いつものように少し照れたような笑顔で、でも、その瞳の奥には、5年前にはなかった、確かな自信が宿っていた。その笑顔を見た瞬間、私の胸の鼓動は速まった。

「久しぶり、元気だった？」

君の日本語は、相変わらず滑らかで、耳に心地よい。私は君の隣に寄り添い、肩を抱き寄せた。

「元気だよ。君こそ、会うたびに綺麗になるな。」

そう言うと、君は小さく笑った。その仕草ひとつひとつが、私の心を掴んで離さない。

ホテルへ向かうタクシーの中で、私たちは他愛のない話をした。君の仕事のこと、最近のソウルのこと。それでも、私たちの会話の端々には、あの頃から変わらない、少しばかりの緊張感と、それ以上に、お互いを求める熱が帯びているのを感じた。

部屋に入り、荷物を置くと、私たちは自然とお互いの顔を見つめ合った。沈黙が、二人の間に流れる。この沈黙が、私にとっては一番の愛おしい時間だ。言葉はなくても、お互いの気持ちは通じ合っている。

「…5年前は、こんな風に、すぐには…」

君が、ぽつりと呟いた。その言葉に、私は思わず笑みをこぼした。

「そうだな。でも、君は本当に、すごいスピードで変わっていったよ。日本語も、もちろんだけど…」

私は君の頬に手を伸ばし、優しく撫でた。君の肌は、あの頃と同じように滑らかで、温かい。

「…君が、僕を…そういう風に、変えてくれたんだろ？」

君は、少し戸惑ったような、でも、どこか嬉しそうな顔で私を見上げた。その瞳に、私は吸い込まれそうになる。

「まあ、そうだな。君は、僕に色んなことを教えてくれた。」

そう言うと、私は君の唇にそっと触れた。最初は、優しく、探るように。そして、君が応えてくれるのを感じると、次第に熱を帯びていく。

5年前の、あの初々しい君。あの頃は、少し触れるだけでも、顔を赤らめていた。でも、今の君は、私のキスに、まるで熟練したダンサーのように、自然に、そして情熱的に応えてくれる。

私の手は、君の背中を滑り、腰へと回り込む。君の身体は、私の服の上からでも、そのしなやかさと温かさが伝わってくる。

「…早く、したい…」

君が、私の耳元で囁いた。その声は、5年前のあの頃とは比べ物にならないほど、妖艶で、そして私を狂わせる甘い響きを持っていた。

私は君の顔を両手で挟み、もう一度、深くキスをする。このキスには、5年間の積もり積もった想いと、これから始まる夜への期待が込められている。

「俺もだよ。」

そう答えると、私は君の身体を抱き上げ、ベッドへと運んだ。君の瞳は、期待と興奮で輝いている。

「今夜は、どんな君を見せてくれるんだ？」

私は、君の耳元で囁いた。君は、挑戦的な微笑みで私を見つめ返した。

「…君が、望むなら…何でも。」

その言葉に、私の心臓はさらに高鳴った。5年という歳月は、君を、私を、そして私たちの関係を、これほどまでに進化させた。あの頃の初々しい君も、もちろん愛おしかった。でも、今の、より大胆で、より情熱的になった君も、私は心から愛おしく、そして熱狂している。

今夜、君は私に、どんな秘密の表情を見せてくれるのだろうか。どんな甘い声で、私を蕩けさせてくれるのだろうか。5年前の君とは、もう違う。それでも、根底にあるあの頃の純粋さが、今の君の情熱を、さらに際立たせている。

私は、君の唇に再びキスを落とす。そして、君の身体に秘められた、5年間の熟成された美しさを、ゆっくりと、そして丹念に、味わい尽くそうと思った。

君は、私を夢中にさせる。5年前から、ずっと。そしてこれからも、きっと。

「…今度は、どんなエロい君を見せてくれるか、楽しみにしているよ！」

あの日のメッセージが、今、現実に目の前で繰り広げられようとしている。君の瞳の奥に映る、私への熱い眼差し。それが、何よりも私を興奮させる。

ソウルの夜は、これから、もっと熱くなる。君と二人きりの、秘密の夜が、幕を開けるのだ。