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「ねえ、健太くん、ちょっとこっち来てくれる？」

夕食の準備を終え、リビングでくつろいでいた妻の由紀が、寝室のドアを開けて俺を呼んだ。週末の夜。普段は子供たちが寝静まった後、二人でゆっくりと過ごす時間だ。しかし、最近の由紀は、どこか浮かれているような、いや、むしろ「何か」に夢中になっているような、そんな雰囲気を漂わせていた。

「どうしたの？もう寝る準備？」

俺は由紀の元へ歩み寄り、隣に座った。由紀は少し照れたような、それでいて期待に満ちた瞳で俺を見上げた。その瞳に、俺は少しだけ不安を感じた。

「あのね、健太くん。私、最近、ちょっと新しい趣味を見つけたの。」

「趣味？どんな？」

「えっとね…」由紀は言葉を詰まらせ、俺の顔をじっと見つめた。その視線に、俺はドキッとした。

「…内緒。」

そう言って、由紀は俺の耳元で囁いた。その声は、普段よりも甘く、そして少しだけ危険な響きを帯びていた。

その夜、由紀が俺に打ち明けた「趣味」は、俺の想像を遥かに超えるものだった。彼女は、最近職場で見かけるようになった、派遣社員の女性たちの間で流行っているという「秘密のアプリ」について語り始めた。そのアプリは、人妻たちの「日常のささやかな不満」や「隠れた願望」を共有し、共通の趣味を持つ者同士で「秘密の交流」を楽しむためのものだという。

「最初はね、ただの好奇心だったの。でも、色々な人の投稿を見ていたら、なんだか私まで…」

由紀はそこで言葉を切り、顔を赤らめた。彼女が「色々な人の投稿」と言った時、俺は漠然と、その投稿の中に「自分」も含まれているのではないか、という予感を覚えた。

「例えば、どんな投稿があるの？」

俺は努めて冷静に尋ねた。由紀は、俺の反応を窺うように、ゆっくりと話し始めた。

「例えばね、『職場の後輩の〇〇君、すごく可愛いんだよね。もっと構ってあげたいんだけど、既婚者だし…』とか、『最近、旦那があんまり構ってくれなくて寂しい。誰か、私を甘やかしてくれる人いないかな？』とか…」

由紀の声は、次第に熱を帯びていった。彼女の瞳は、まるで別世界を見ているかのように輝き始めた。

「そういうのを見ると、なんだか私までドキドキしちゃって。自分も、そういう秘密の願望、あるのかなって…」

由紀は、俺の腕にそっと手を伸ばし、指先で俺のシャツのボタンを弄んだ。その仕草に、俺は彼女の奥底に秘められた、これまで見たことのない一面を見た気がした。

「でも、健太くん。あなたに隠れてるわけじゃないんだからね？むしろ、あなたにも、私の…『欲求』、知ってほしくて。」

由紀はそう言うと、俺の顔に自分の顔をぐっと近づけた。彼女の吐息が、俺の頬に熱く触れた。

「最近、職場のパートの奥さんたちも、そういうアプリで知り合った人と、こっそり会ってるらしいの。お風呂でも、ベッドでも、好きなだけイチャイチャできるんだって。」

由紀の言葉に、俺は思わず息を呑んだ。彼女は、まるで自分もそんな「秘密の交流」に身を投じているかのような口ぶりだった。

「え…？由紀も、そういうことを…？」

「んー、まだだよ？でも、でもね、健太くん…」

由紀は、俺の首筋に顔を埋め、甘く囁いた。

「あなたと、もっと…そういうことを、したいなって、思ってるんだ。」

その言葉は、俺の心を直接鷲掴みにした。由紀の体温が、俺の肌にじんわりと伝わってくる。

「どんなことを…？」

「うーん…例えばね、仕事から帰ってきたら、スーツ姿のあなたに、いきなり…」

由紀はそこで言葉を切り、俺の耳元で、さらに大胆な言葉を囁いた。それは、俺がこれまで想像すらしたことのなかった、欲望の言葉だった。

「…それにね、健太くん。最近、私、ノーブラでニットを着るのが好きなんだ。あなたに、こっそり触ってほしいなって…」

由紀は、自分の胸元を、まるで意図的に俺に見せるかのように、少しだけ動かした。その下には、確かに何も身につけていない、柔らかそうな肌が見え隠れしていた。

「…それに、オイルとか、パイ拓とか…そういうのも、試してみたいんだ。あなたなら、私を、どれだけ…」

由紀の言葉は、もはや俺の理性では抑えきれないほどの興奮を呼び起こした。俺は、彼女の言葉に導かれるように、由紀の唇に自分の唇を重ねた。

その夜、俺たちは、由紀の「新しい趣味」によって、これまで知らなかった、激しく、そして甘美な世界に足を踏み入れた。由紀は、まるで長年秘めていた情熱を解き放ったかのように、俺を甘やかしてくれた。彼女は、俺の意図を敏感に察し、時に恥じらいながらも、時に大胆に、俺の望むすべてを受け入れてくれた。

「健太くん…もっと、私を、綺麗にして…」

由紀は、俺の顔を見上げ、熱を帯びた瞳でそう囁いた。その声は、まるで「奉仕」を求めるかのような、従順な響きを帯びていた。

俺は、由紀の言葉に導かれるように、彼女をさらに深く愛した。俺たちの夜は、子供たちが眠りについた後も、朝まで続いた。彼女の身に纏う、ノーブラニットの感触。オイルの滑らかな肌触り。そして、彼女が俺の欲望に身を任せ、喘ぎながら、俺に「お潮吹き」を放った時の、あの興奮。

由紀は、俺の「ドM」な一面も、彼女なりに理解してくれたのかもしれない。彼女は、俺のすべてを受け入れ、そして、俺の「欲求」を、さらに刺激してくれるような、そんな「可愛い人妻」だった。

「健太くん…私、あなたといると、自分が『淫乱』みたいって思っちゃう。」

由紀は、夜明け前の静寂の中、俺の胸に顔を埋め、そう呟いた。その声は、どこか満足げで、そして、少しだけ「悪戯」な響きを帯びていた。

俺は、由紀の髪を優しく撫でた。彼女の「秘密の趣味」は、俺たち二人の関係に、新たな「刺激」と「深み」を与えてくれたのかもしれない。

「由紀…俺も、お前が、そういう風に…嬉しそうで、嬉しいよ。」

俺の言葉に、由紀は顔を上げ、満面の笑みを浮かべた。その笑顔は、俺の知っている、いつもの由紀の笑顔だった。しかし、その瞳の奥には、あの夜、俺が垣間見た、秘密の「輝き」が、まだ残っているような気がした。

彼女の「趣味」が、俺たちの日常をどう変えていくのか、それはまだ分からない。ただ一つ確かなのは、俺たちは、この「秘密」を共有することで、これまで以上に、お互いを深く理解し、そして、愛し合っていくのだろうということだ。

その朝、窓の外からは、朝日が差し込み始めていた。俺たちは、まだ肌を寄せ合い、互いの温もりを感じていた。由紀の「秘密の趣味」が、俺たちの夫婦生活に、新たな「彩り」を与えてくれた。これから、俺たちの「秘密」は、どんな展開を見せていくのだろうか。俺は、期待と少しの不安を胸に、由紀の柔らかな寝息を聞きながら、朝の光に目を閉じた。