【無料エロ動画】うちの妻にかぎって…僕の妻は他の男にカラダを許した10【アダルトAV】

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カレイの煮つけの甘辛い香りが鼻腔をくすぐる。湯気が立つ白いご飯に、ふっくらとしたカレイの切り身。妻が作ってくれたこの味を、どれだけ待ちわびていたことか。仕事で遅くなる日が多い僕にとって、こうして家に帰り、食卓を囲む時間は何よりも尊い。今宵は珍しく定時上がり。いつものように残業の山に埋もれることもなく、妻とゆっくり過ごせる喜びで、僕の気分はすこぶる上々だった。

「ごちそうさま、美味しかったよ」

妻の仕事ぶりの丁寧さがうかがえる、優しい味付けに心も満たされる。妻はふわりと微笑んで「よかった」と呟いた。その横顔を見ていると、日頃の疲れもどこかへ吹き飛んでいくようだ。

食事が一段落し、リビングへ移ると、テレビのスイッチが自然と押された。何気なくつけたチャンネルから流れてきたのは、どうやら連ドラの一幕らしい。主人公の夫が仕事で遅くなったと思ったら、妻が別の男と親密にしている場面を目撃する、といったベタな展開だ。陳腐だとは思いつつも、つい目が離せなかった。画面の中の妻の表情は、どこか影を宿していて、その瞳の奥に秘められた感情が、現実の妻と重なった。

「ねえ、〇〇（僕の名前）さん」

妻が、静かに口を開いた。その声に、僕は箸を休めて振り返った。テレビの光が彼女の顔を淡く照らしている。

「あのドラマの奥さんみたいに、もし私が…もし、もしもよ？」

彼女は少し言葉を詰まらせた。いつもはもっと無邪気に、時に奔放に話す妻が、どこか様子がおかしい。その微妙な変化に、僕の心の奥底で何かがざわめいた。

「私がもし、誰かと…って、そんなこと、ないんだけど…でも、もしそんなことがあったら、どうする？」

問いかけは、まるで本心の探求のようにも聞こえた。何気ない世間話から始まったはずの会話が、突如として深い淵へと誘い込まれるような、そんな予感がした。

「え…？」

僕は何と答えたらいいのか分からず、思わず間抜けな声を出してしまった。妻の瞳は、テレビの光を映して潤んでいるようにも見える。

「まあ、そんなことないだろうけどさ」

彼女は照れくさそうに笑って、髪をかき上げた。その仕草は、普段の彼女と変わらないはずなのに、なぜか今日の僕は、その奥に隠された何かを感じ取ろうとしていた。

そして、僕自身の口から、何とも安直な言葉が滑り出た。

「おまえ、不倫したことある？」

自分でも驚くほど、ストレートな質問だった。言葉はもう、僕の思考回路から切り離され、ただ空間に放たれた。

妻の目が、一瞬、泳いだ気がした。それは本当に、本当にほんの一瞬の出来事だった。テレビの明滅する光が、彼女の表情を捉えきれなかっただけかもしれない。あるいは、僕の思い過ごしなのかもしれない。

「え…？ないけど…。」

彼女の声は、普段より一段と小さかった。その「ない」という言葉に、僕は何の疑いも持たなかったわけではない。妻は明るく、社交的で、多くの友人にも恵まれている。職場にも男性はいるだろう。だからこそ、僕の中の悪魔が、その一瞬の戸惑いを逃さなかった。

「そりゃそうだよな」

僕の言葉には、微かに自分でも気づかないほどの安堵が含まれていたように思う。いや、安堵というよりは、一種の諦めに近いものだったかもしれない。もし妻がそんな過去を抱えていたとしたら、今のこの穏やかな時間は、すべて偽りだったのだろうか、と。

しかし、その「そりゃそうだよな」という僕の言葉を聞いた後の妻の表情は、僕の記憶に深く刻み込まれた。彼女は何も言わず、ただテレビ画面に視線を戻した。その顔は、まるで深い海の底のように、静かで、そして読み解くことができない何かを秘めているかのようだった。

その後、しばらくの間、リビングには沈黙が支配した。テレビからは、ドラマの緊迫したBGMが流れている。僕も妻も、もうそのドラマの内容に集中することはできなかった。それぞれの心の中に、見えない壁がそびえ立っているような感覚だった。

僕の脳裏には、先ほどの妻の「目が泳いだ」という感覚が繰り返し蘇る。それは、本当の戸惑いだったのか？それとも、僕の突拍子もない質問に対する、一瞬の動揺だったのか？

昔から、僕はどちらかというと鈍感な方だった。妻が感じているであろう些細な気持ちの揺れ動きに、気づけていないことも少なくなかったはずだ。今回の質問も、本当に何気なく、ドラマの流れに沿って口にしてしまっただけだった。だからこそ、妻の反応があまりにも想像と違ったことに、僕は内心動揺していた。

僕が妻に求めるものは、特別なことではない。ただ、日々の生活を共にし、互いを思いやり、穏やかな時間を共有できれば、それで十分だと思っていた。しかし、今日の妻の反応は、その僕のささやかな理想に、静かな波紋を投げかけたように感じられた。

「もう、寝ようか」

沈黙を破ったのは妻だった。彼女の声はいつも通りに落ち着いていたが、その奥に、微かな疲れのようなものが感じられた。

「ああ、そうだね」

僕は頷いた。カレイの煮つけの味も、先ほどの満ち足りた気分も、どこか遠いものになっていた。部屋を出る前に、僕はもう一度妻の顔を見た。テレビの光が消え、部屋は静かな闇に包まれている。その闇の中で、彼女の表情は読み取ることはできない。ただ、その横顔が、いつもより少しだけ、寂しげに見えたのは、気のせいだろうか。

寝室に入り、ベッドに横たわる。隣に横たわる妻の寝息は、穏やかで、いつもと変わらないように聞こえる。しかし、僕の心の中には、小さな疑問符がいくつも浮かび上がっていた。

「おまえ、不倫したことある？」

あの質問が、本当にただの冗談で済むものだったのか。そして、妻の「ないけど…。」という返事の後に隠された、あの微かな動揺は何だったのか。それは、僕の想像以上に深い場所からの、彼女の率直な、しかし少しだけためらいのある返事だったのだろうか。

もしかしたら、彼女も僕と同じように、互いの過去や、隠された感情について、漠然とした不安を抱えているのかもしれない。そして、今日の僕の質問は、その不安を呼び覚ます引き金になってしまったのだろうか。

夜は更けていく。横で眠る妻の寝息を聞きながら、僕は目を閉じる。カレイの煮つけの甘辛い香りが、微かに鼻腔に残っている。しかし、その味はもう、昨日のように僕の心を温めることはなかった。ただ、あの日の夜、妻の目が一瞬泳いだ気がした、その情景だけが、僕の心を静かに締め付けていた。明日、この静かな波紋をどう受け止めればいいのか、僕にはまだ、答えを見つけることができなかった。