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うちの娘にかぎって…「お父さんも好きだけどでも…」の詳細情報まとめ。安全に無料動画視聴!

サムネイル

商品ID bigmorkal-1403
タイトル うちの娘にかぎって…「お父さんも好きだけどでも…」
紹介文 先に警告する、もし娘を持つ親なら絶対に見ない方がいい…。昔から娘は“ファザコン”的な部分が少し強く、僕との直接的なコミュニケーションを凄く大切にしている。高○生になり勉強や進路のことよりもファッションや髪型、恋愛などに興味が偏る年頃なのにもかかわらず、休日の過ごし方と言えば僕と一緒に近所へ散歩にでかけたり、夕飯のための買い出しに行ったりするぐらいで、逆に将来が心配になってくるレベルだ。前に一度「彼氏とかいないのか?」と思い切って娘に尋ねた事があったが、「今はお父さんで充分!」とハニカミながら見事に切り替えされた。あの時の僕が年甲斐もなく耳まで真っ赤になり、照れてニヤケていたのは言うまでもない。そんな娘のスマホ画面に「この前は楽しかったよ」というメッセージがポップアップされた。僕は娘を信じている。そう、例え何があったとしても娘を愛している。…そう思っていた。
レーベル名 ビッグモーカル
メーカー名 BIGMORKAL
カテゴリ 制服女子
出演者 森星いまり
公開開始日 2016年07月25日

 

## 娘の隣で

「もう、お父さんったら、そんなに見つめないでよ」

春の柔らかな日差しが、窓ガラス越しにリビングに差し込んでいた。僕の隣でソファに座り、漫画雑誌をめくっている娘、茜(あかね)が、そう言って頬を膨らませる。高校生になったばかりの茜は、その年齢らしい活発さとは少し縁遠い、静かで落ち着いた娘だった。

昔から茜は、父親である僕との時間を大切にしてくれる子だった。他の友達との遊びよりも、僕との他愛ないおしゃべりや、近所のスーパーへの買い物デートの方がずっと楽しい、と言ってくれる。それが嬉しくない親がいるだろうか。いや、いないだろう。しかし、茜があまりにも僕に寄り添いすぎるあまり、逆に将来が心配になることもあった。友達とワイワイ騒いだり、初めての恋に胸をときめかせたり、そんな普通の青春とは無縁のまま、僕だけを心の拠り所にしているのではないかと。

一度、意を決して尋ねたことがある。「茜、彼氏とかはいないのか?」。茜は少し目を丸くした後、悪戯っぽく笑って、「今はお父さんで充分だよ!」と言って、僕の腕にそっと寄り添ってきた。その時の茜の顔が、あの時と同じように、ほんのりと赤く染まっていたのを覚えている。僕は、娘の予想外の言葉に、年甲斐もなく顔が熱くなるのを感じた。耳まで真っ赤になって、ニヤニヤが止まらなかったのを鮮明に覚えている。本当に、娘を持つ親というのは、かくも愚かで、そして幸せな生き物なのだろう。

茜がスマホを手に取った。指先で画面をスワイプする仕草は、もう完全に現代のティーンエイジャーのものだ。普段は僕にベッタリな茜も、友達とのやり取りにはそれなりに時間を費やしているらしい。ふと、茜のスマホ画面に、メッセージの通知がポップアップされた。

「この前は楽しかったよ」

送信相手の名前は表示されていない。ただ、その短い一文が、僕の胸に小さな波紋を広げた。茜が、誰かと「楽しかった」と思えるような時間を過ごしたのか。それは、親としては喜ばしいことのはずなのに、なぜか、胸の奥がざわつく。

「茜、誰からメッセージが来たの?」

何気ない顔を装って尋ねる。茜は「んー?あ、友達だよ」とだけ言い、すぐに画面を閉じた。その素っ気なさに、僕はほんの少しの寂しさを感じた。いや、寂しさというよりは、自分以外との「楽しかった」という感情の共有を、茜が自然に遮断したような感覚。

その夜、夕食の準備を手伝ってくれていた茜が、ふと僕の方を向いて微笑んだ。

「お父さん、今日もお仕事お疲れ様。いつもありがとう」

茜の声は、いつも通り優しく、穏やかだった。その笑顔を見ていると、先ほどの小さなざわめきは、きっと僕の気のせいだろうと思えてきた。茜は僕のことを大切に思ってくれている。それは揺るぎない事実だ。どんなことがあっても、茜は僕の娘であり、僕も茜の父親なのだ。その関係性は、何ものにも代えがたい。

しかし、その夜、茜が自室で寝静まった後、僕は自室のパソコンを開いた。茜のスマホが、リビングの充電器に繋がれたままになっているのが目に入った。少しの罪悪感を感じながらも、僕は茜のスマホに手を伸ばした。ロック画面は、茜と僕が去年の夏に行った花火大会の写真だった。あの時も、茜は僕の隣で、満開の花火を見上げて、本当に嬉しそうに笑っていた。

パスコード入力画面が表示された。茜の誕生日。それを入力すると、ロックが解除される。やはり、親の僕は、娘の全てを知る権利があるはずだ。そう自分に言い聞かせながら、僕はメッセージアプリを開いた。

「この前は楽しかったよ」というメッセージ。その送信者の名前は、「薫(かおる)」とあった。僕の知らない名前だ。一体誰なのだろう。そして、「楽しかった」というのは、具体的にどういう意味なのだろうか。親として、娘の交友関係を把握しておくのは当然のことだ。そう自分に言い聞かせながら、僕は薫という人物とのメッセージのやり取りを遡った。

最初は、他愛ない日常の会話だったようだ。「今日学校でさ…」「週末どうする?」「〇〇って映画見た?」といった、ごく普通の友人同士のやり取り。しかし、読み進めるうちに、その内容が徐々に、僕が想像していた友人関係の範疇を超えていくことに気づいた。

「また近いうちに会いたいな」
「今度、二人でどこか行こうよ」
「今日の茜、すごく可愛かったよ」

「可愛かった」という言葉に、僕の指が止まる。これは、ただの友達同士の褒め合いではない。もっと、個人的な、もっと親密な響きを帯びている。胸の奥で、再びあのざわめきが大きくなる。

さらに遡ると、もっと気になるメッセージが目に飛び込んできた。

「来週の土曜日、お父さんいない日だよね?その日、会える?」
「うん!絶対会いたい。うちに来てくれる?お父さんにバレないように、そっと入ってきてね」

このメッセージの送信者は、間違いなく薫だ。そして、茜は「お父さんにバレないように」とまで書いて返信している。茜が、僕に隠れて誰かと会う約束をしている。それも、僕が家にいない日に、そっと家に招き入れるという、何とも親密な計画を立てている。

「お父さんにバレないように」という言葉が、やけに僕の耳にこびりつく。茜が僕を裏切ろうとしているのか?そんなはずはない。茜は、僕のことを深く愛してくれているはずだ。例え、新しい友人との交流があったとしても、それはむしろ健全なことではないか。

しかし、メッセージのやり取りは、そこで終わりではなかった。僕がもっと深いところへ、さらに深いところへと進んでいくにつれて、僕の心臓は早鐘のように打ち始めた。

「来週、楽しみにしてるね。二人きりで、何しようか…」
「何でもいいよ。お父さんにバレないように、静かに過ごそうね」

静かに、二人きりで。その言葉の裏に隠された意味を想像すると、僕の体から血の気が引いていくような感覚に襲われた。茜の「今はお父さんで充分!」という言葉が、まるで嘘のように響く。あの時の茜の照れた笑顔は、もしかしたら、僕を安心させるための、巧妙な演技だったのかもしれない。

僕は、必死に現実から目を背けようとした。これは、ただの勘違いだ。僕が過剰に心配しすぎているだけだ。茜は、まだ子供なのだ。きっと、特別な意味などないのだろう。

そう思おうとすればするほど、スマホの画面に映る「薫」という名前が、僕の視界の中でぐにゃりと歪んで見えた。茜の、あの純粋で無垢な笑顔が、僕の脳裏で、何とも言えない不安の色に染まっていく。

僕は、娘を信じている。そう、例え何があったとしても、娘を愛している。……そう思っていた。

しかし、今、目の前に突きつけられた現実は、僕の信じていた娘の姿とは、あまりにもかけ離れていた。来週の土曜日。茜は、僕が家にいないことを幸いにして、この「薫」と呼ばれる人物と、二人きりで、秘密の時間を過ごすのだ。

僕は、何も言わずにスマホを元の場所に戻した。茜は、まだ何も知らない。僕の知ってしまったこの事実を、茜はどう受け止めるのだろうか。そして、僕は、このまま何も言わずに、茜の秘密の時間を、ただ見守るだけで良いのだろうか。

窓の外は、すでに星が瞬き始めている。茜の部屋の明かりが、カーテン越しに漏れ出ていた。その光は、いつもなら僕の心を温かく包み込んでくれるはずなのに、今はただ、暗闇の中に浮かび上がる、不穏な灯りのようにしか見えなかった。僕は、眠れない夜を迎えようとしていた。そして、来週の土曜日が、恐ろしくもあり、そして、抗いようもなく知りたくもある、そんな日が近づいていることを、強く感じていた。

 

 

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