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## 街角の蜜

初夏の陽光がアスファルトを焦がす午後。高架下を抜ける風は、生温かい熱を孕んでいた。俺、健一は、その熱に誘われるように、古びたカメラを抱えて街を彷徨っていた。今日のターゲットは、あの「夜がご無沙汰気味な人妻たち」だ。WEB番組の取材という名目で、彼女たちの秘められた欲望を炙り出す。

「健一さん、準備はいい？今回は結構レアなターゲットらしいよ」

アシスタントの沙織が、イヤホン越しに声をかけてきた。沙織は、この番組の敏腕ディレクターであり、俺の相棒でもある。彼女の鋭い洞察力と、時折見せる小悪魔的な一面が、俺のナンパ師としてのモチベーションを掻き立てる。

「ああ、いつものことだろ。アンケートで興味を引いて、モデルの仕事に誘い込む。最後は、報酬で懐柔する。脚本通りに進めるだけだ」

俺は、自信満々に答えた。これまで数々の女性の心を奪ってきた俺にとって、この程度のゲームは朝飯前だった。しかし、今日のターゲットは、どこか違う。沙織が言うように、「レア」という言葉に、俺の狩猟本能が疼いていた。

最初のアプローチは、駅前の雑踏で行った。人通りの多い場所で、ターゲットになりそうな女性に声をかける。

「すみません、ちょっとよろしいですか？WEB番組のアンケートにご協力いただけませんか？」

俺は、笑顔でカメラを向けた。ターゲットは、30代半ばくらいの、上品な雰囲気の人妻だった。胸元が強調されたブラウスは、彼女の豊かな胸をさらに際立たせていた。

「あら、私でいいのかしら？」

彼女は、少し驚いた表情を見せた後、微笑んでくれた。その微笑みは、まるで午後の日差しのように暖かく、俺の心を射抜いた。

アンケートは、恋愛観や性生活に関する質問が中心だ。彼女は、一つ一つの質問に丁寧に答えてくれた。その言葉の端々から、満たされない日常と、秘められた欲望が滲み出ているのが分かった。

「ありがとうございます。実は、このアンケート結果を元に、人妻モデルの企画も考えていまして…」

俺は、すかさず次のステップに進んだ。彼女の反応は、予想以上に良かった。

「モデル？私なんかで大丈夫かしら？」

「もちろんです。あなたの持つ、大人の女性の魅力を引き出したいんです。きっと、素晴らしい作品になると思いますよ」

俺は、沙織が用意したパンフレットを見せながら、彼女の心を巧みに操っていった。パンフレットには、過去に撮影した人妻モデルの写真が載っている。皆、自信に満ち溢れた表情で、官能的な美しさを放っていた。

彼女は、パンフレットに釘付けになった。その瞳には、好奇心と期待が入り混じっている。俺は、このチャンスを逃すまいと、さらに畳みかけた。

「撮影は、都内の高級スタジオで行います。もちろん、謝礼もきちんとお支払いします。交通費とは別に、ギャラとして10万円ほど…」

「10万円！？」

彼女は、目を見開いた。その反応を見て、俺は確信した。この女性は、俺の掌の上で転がされている。

数日後、約束のスタジオで、彼女と再会した。彼女は、アンケートの時よりも、さらに洗練された装いで現れた。タイトなワンピースは、彼女のグラマラスなボディラインを強調し、見る者を釘付けにした。

「健一さん、よろしくお願いします」

彼女は、少し緊張した面持ちで、俺に話しかけてきた。俺は、彼女の肩に手を置いて、安心させるように微笑んだ。

「大丈夫ですよ。リラックスしてください。せっかくの機会ですから、思いっきり楽しんでください」

撮影は順調に進んだ。彼女は、カメラの前では、まるで別人のように大胆になった。官能的なポーズも、恥ずかしがる様子もなく、自然にこなしていく。その姿は、まさに「ギンギンのチンポを前にして超ノリノリ」という言葉がぴったりだった。

撮影が終わり、控室で謝礼を渡す。彼女は、お礼を言いながら、俺に微笑みかけた。その微笑みには、以前の緊張感はなく、むしろ、自信と満足感が満ち溢れていた。

「どうでしたか？撮影、楽しかったですか？」

俺は、探るような質問を投げかけた。

「ええ、とっても。なんだか、自分でも驚くくらい、開放的になれました」

彼女は、恥ずかしそうに顔を赤らめた。その仕草が、俺の心をさらに掻き立てる。

「もしよろしければ、この後、一杯どうですか？今日の撮影の打ち上げも兼ねて」

俺は、彼女に誘いの言葉をかけた。彼女は、少し迷った表情を見せた後、頷いた。

「はい、喜んで」

レストランで、俺たちはさらに打ち解けた。彼女は、最近、夫との夜がご無沙汰気味で、不満を抱えていたことを打ち明けてくれた。

「夫は、仕事ばかりで、私には構ってくれないの。寂しいわ」

彼女の言葉は、俺が期待していたものだった。俺は、彼女の心に寄り添うように、共感を示した。

「それは辛いですね。でも、あなたはまだ若い。もっと輝けるはずですよ」

俺は、彼女の手にそっと触れた。彼女は、驚いた表情を見せた後、俺の手を握り返してきた。その指先は、微かに震えている。

「健一さんは、私のことを理解してくれるのね」

彼女は、俺の胸に顔を埋めた。その香りは、甘く、そして危険な香りを放っていた。俺の欲望が、静かに燃え上がっていくのを感じた。

「もちろん、君の全てを受け止めたい」

俺は、彼女の髪を優しく撫でた。彼女は、顔を上げ、俺の瞳を真っ直ぐに見つめてきた。その瞳には、期待と、そして少しの不安が混じり合っていた。

「でも…私は、人妻よ」

「分かっている。だからこそ、君の秘められた欲望を、俺に解放させてほしいんだ」

俺は、彼女の唇にそっと触れた。彼女は、抵抗することなく、俺のキスを受け入れた。その瞬間、俺たちの関係は、一線を越えた。

ホテルに戻り、俺たちは激しい愛を交わした。彼女の身体は、まるで熟した果実のように、甘く、そして濃厚な蜜を湛えていた。俺は、彼女の全てを貪るように、舐め、しごいた。彼女は、声にならない声を上げながら、腰をグラインドさせる。その姿は、まさに芸術だった。

最後の一滴まで、彼女の蜜を絞り尽くす。そして、俺は、彼女の奥深くに、俺の全てを刻み込んだ。

窓の外は、既に夜空に変わっていた。部屋には、二人の熱い吐息だけが響いている。彼女は、俺の腕の中で、安堵の表情を浮かべていた。

「ありがとう、健一さん」

彼女は、静かに呟いた。その声には、満たされた満足感と、そして一抹の罪悪感が混じり合っているように聞こえた。

俺は、彼女の髪を撫でながら、静かに微笑んだ。街角の蜜は、今日もまた、俺の欲望を満たしてくれた。しかし、この蜜は、いつまで俺の心を潤してくれるのだろうか。俺は、そんなことを考えながら、静かに目を閉じた。明日は、また別の街角で、別の蜜を探しに行くのだろう。