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## 白衣の天使と悪魔の囁き

深夜の病院、静寂を破るように廊下を響くのは、ヒールの音だけだった。

看護師の制服に身を包んだ彼女、名前は佐倉美咲。誰もが振り返るほどの美貌の持ち主だが、その笑顔の奥には、誰も知らない秘密が隠されていた。

その日の夜勤は、いつものように慌ただしかった。患者の容態確認、薬の準備、記録の整理。美咲はテキパキと仕事をこなしながらも、心の中では別のことを考えていた。

彼女の頭を占めているのは、患者として入院している一人の男性のことだった。彼の名前は、高橋健太。交通事故で入院してきた彼は、若くして未来を閉ざされたかのように、いつも寂しげな目をしていた。

最初は、ただの患者として接していた美咲。しかし、健太の優しさや、時折見せる笑顔に、次第に心を奪われていった。そして、いつしか彼のことを異性として意識するようになっていた。

「佐倉さん、ちょっといいですか？」

先輩看護師の声に、美咲はハッとした。

「はい、なんでしょうか？」

「高橋さんの点滴、そろそろ交換の時間よ。お願いできる？」

「はい、わかりました。」

美咲は少しドキドキしながら、健太の病室へと向かった。

ドアをノックすると、弱々しい声で「どうぞ」と返事が聞こえた。

「こんばんは、高橋さん。点滴の交換に来ました。」

美咲はできるだけ自然に微笑みながら、そう言った。

「あ、佐倉さん。ありがとうございます。」

健太は少し照れくさそうに微笑んだ。その笑顔に、美咲はまたドキッとした。

点滴の交換作業はすぐに終わった。しかし、美咲はすぐに部屋を出ることができなかった。

「あの…高橋さん、体調はいかがですか？」

「おかげさまで、少しずつ良くなっています。でも、やっぱり退屈ですね。」

健太はそう言うと、寂しそうに窓の外を見つめた。

美咲は、何か健太を元気づけることはできないかと考えた。そして、ふと、彼女の中に眠っていた「悪魔」が顔を出した。

「もしよかったら、少しだけお話でもしませんか？　お時間、大丈夫でしたら…」

健太は驚いたように美咲を見た。

「え、いいんですか？　佐倉さん、お仕事忙しいでしょう？」

「大丈夫です。少しだけなら。」

美咲はそう言うと、健太のベッドの脇に腰を下ろした。

そこから、二人の会話が始まった。健太は自分の過去や夢、そして事故のことなどを、ゆっくりと語り始めた。美咲は、健太の話に真剣に耳を傾け、時折優しい言葉をかけた。

話が盛り上がるにつれて、二人の距離は少しずつ縮まっていった。そして、いつしか美咲は、健太の手を握っていた。

健太は少し驚いたように美咲を見たが、抵抗することなく、その手を握り返した。

美咲の心臓は、ドキドキと高鳴っていた。そして、彼女はついに、自分の気持ちを抑えることができなくなった。

「高橋さん…私、あなたのことが…」

美咲がそう言いかけた時、健太は優しく美咲の言葉を遮った。

「佐倉さんの気持ちは、嬉しいです。でも、僕は今、こんな体です。佐倉さんのような素敵な女性に、迷惑をかけるわけには…」

健太の言葉に、美咲は悲しげな表情を浮かべた。

「そんなこと、気にしないでください。私は、高橋さんのことが好きなんです。高橋さんの体がどうとか、そんなことは関係ありません。」

美咲はそう言うと、健太の手を握る力を強めた。

そして、次の瞬間、美咲は健太の顔に自分の顔を近づけ、そっとキスをした。

それは、優しく、そして熱いキスだった。

健太は驚いたように目を見開いたが、すぐに美咲のキスを受け入れた。

二人のキスは、次第に激しさを増していった。そして、いつしか美咲は、健太の胸に手を当て、優しく撫で始めた。

その時、美咲の頭の中に、ある考えが浮かんだ。

（私は、看護師として、高橋さんの体を癒したい。そして、女性として、高橋さんを満足させたい。）

美咲は、そう決意すると、健太の服をゆっくりと脱がし始めた。

そして、健太の下半身に手を伸ばした。

健太は少し戸惑ったように美咲を見たが、何も言わずに、その身を委ねた。

美咲は、健太のペニスを優しく握り、ゆっくりと上下に動かし始めた。

健太は、気持ちよさそうに目を閉じた。

美咲は、健太のペニスの感触を確かめながら、様々な手技を試した。

（もっと…もっと…）

美咲は、健太を満足させるために、必死だった。

そして、ついに健太は、絶頂を迎えた。

「あ…ああ…」

健太は、恍惚とした表情でそう呟いた。

美咲は、健太のペニスから手を離し、その顔を優しく拭った。

「高橋さん、どうでしたか？」

美咲は、少し恥ずかしそうにそう尋ねた。

健太は、満足そうな笑みを浮かべた。

「佐倉さん、ありがとう。すごく気持ちよかったよ。」

健太の言葉に、美咲は安堵した。

その夜、美咲は、看護師として、そして女性として、健太の心を癒した。

しかし、彼女の「悪魔」は、まだ完全に消えたわけではなかった。

美咲は、健太の体を癒すたびに、その快楽に溺れていく自分を感じていた。

そして、いつしか彼女は、健太に会うことだけが、生きがいになっていた。

病院での仕事中も、美咲の頭の中は、健太のことでいっぱいだった。

（今頃、高橋さんは何をしているだろうか？　早く、高橋さんに会いたい。）

そんなことを考えていると、美咲は仕事でミスをすることが多くなった。

そして、ついに彼女は、上司から注意を受けることになった。

「佐倉さん、最近、ミスが多いですよ。何かあったんですか？」

上司の言葉に、美咲は何も答えることができなかった。

彼女は、自分が「悪魔」に操られていることに気づき始めていた。

（このままでは、私はダメになってしまう。高橋さんのためにも、自分のためにも、私は変わらなければ…）

美咲は、そう決意すると、健太に手紙を書いた。

手紙には、自分の気持ち、そして、これ以上会うことができない理由が、正直に綴られていた。

そして、美咲は、その手紙を健太に渡すと、病院を辞めた。

その後、美咲は、別の病院で看護師として働き始めた。

新しい職場では、以前のように仕事に打ち込み、患者のために尽力した。

そして、いつしか彼女は、過去の「悪魔」との決別を果たした。

ある日、美咲は、街で偶然、健太と再会した。

健太は、事故の後遺症もなく、元気そうに歩いていた。

二人は、少しだけ言葉を交わし、笑顔で別れた。

その時、美咲は、心の中でこう呟いた。

（さようなら、私の愛した人。そして、さようなら、私の「悪魔」。）

そして、美咲は、新たな一歩を踏み出した。

彼女は、白衣の天使として、これからも多くの人々を癒し続けるだろう。

かつての「スケベすぎるナース」だった彼女は、もうどこにもいない。そこにいるのは、ただ、患者の心に寄り添う、一人の優しい看護師だった。