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## ゆりの小旅行

窓から差し込む朝日で、ゆりは目を覚ました。隣には夫の穏やかな寝息。優しげな寝顔を見ていると、胸の奥がチクリと痛んだ。今日から始まる、たった一日の小旅行。それは、ゆりにとって禁断の蜜の味を求める、背徳の逃避行だった。

結婚して三年。実家の飲食店で出会った夫、健太は、優しくて誠実な人だった。恋愛結婚だったし、新婚当初は毎晩のように熱い夜を過ごした。けれど、いつからだろうか。健太を「家族」として見るようになってから、女性としての自分が置き去りにされているような気がしていた。

日々の生活は、平穏そのものだった。朝食を作り、洗濯をし、掃除をする。夕食の献立を考え、スーパーで買い物をする。時々、健太と近所の公園を散歩したり、テレビを見ながら笑い合ったりする。そんな穏やかな日々に、ふと、退屈を感じてしまう自分がいた。

「年上の男性に強く抱かれたい」

そんな言葉が、ゆりの頭の中を駆け巡るようになったのは、数週間前のことだった。きっかけは、ネットで見かけた広告だった。どこか懐かしい響きのその言葉は、ゆりの心の奥底に眠っていた欲望を呼び覚ました。

「まさか…私が？」

そう思ったのも束の間、ゆりはいてもたってもいられなくなった。夫には言えない、誰にも相談できない秘密を抱え、ゆりは悶々とした日々を送っていた。そして、ついに、ゆりは一つの決断をした。

「一度だけなら…」

そう言い訳しながら、ゆりは不倫旅行のサイトにアクセスした。数あるプランの中から、ゆりが選んだのは「中出し人妻不倫旅行」。背徳感と好奇心が入り混じった感情が、ゆりの心を激しく揺さぶった。

新幹線に乗り込み、窓の外を眺めていると、様々な感情が押し寄せてきた。不安、興奮、罪悪感、そして、ほんの少しの期待。ゆりは、深呼吸をして、心を落ち着かせようとした。

指定されたホテルに着くと、落ち着いた雰囲気のロビーに案内された。そこで待っていたのは、年上の男性、高橋だった。

「ゆりさん、お待ちしておりました」

高橋は、優しげな笑顔でゆりに挨拶をした。年齢は四十代後半くらいだろうか。落ち着いた物腰と、知的な雰囲気が、ゆりの心を惹きつけた。

部屋は、広々としたスイートルームだった。大きな窓からは、海が一望できる。ゆりは、高橋に促されるまま、ソファに腰掛けた。

「緊張されていますか？」

高橋は、優しい声で尋ねた。

「少し…」

ゆりは、正直に答えた。

「大丈夫ですよ。今日は、ゆりさんが楽しむための時間です。何も気にせず、リラックスしてください」

高橋の言葉に、ゆりは少しだけ心が軽くなった。

夕食は、ホテルのレストランでとった。美味しい料理とワインを楽しみながら、ゆりは高橋と色々な話をした。高橋は、ゆりの話に真剣に耳を傾け、時折、ユーモアを交えながら、会話を盛り上げた。

食事を終えて部屋に戻ると、高橋はゆりに「少し飲みませんか？」と提案した。ゆりは、頷いた。

高橋が用意してくれたのは、香り高いワインだった。グラスを傾けながら、二人はさらに親睦を深めた。高橋は、ゆりの過去や、今の気持ちについて、優しく問いかけた。ゆりは、少しずつ、自分の心を高橋に打ち明けていった。

「結婚して、幸せだとは思っています。でも…女性としての自分が、どこか置き去りにされているような気がして…」

ゆりは、涙ぐみながら、胸の内を語った。

「辛かったですね」

高橋は、ゆりの手をそっと握りしめた。その温かさに、ゆりは安堵感を覚えた。

ワインが空になり、二人はベッドルームへと移動した。高橋は、ゆりに優しくキスをした。その唇の柔らかさに、ゆりは身を委ねた。

高橋は、ゆりの服をゆっくりと脱がせていった。ゆりの豊かな胸が露わになる。高橋は、その胸を優しく撫でた。ゆりは、恥じらいながらも、快感に身を震わせた。

「綺麗ですね…」

高橋は、ゆりの耳元で囁いた。その言葉に、ゆりはさらに興奮した。

高橋は、ゆりの体を丁寧に愛撫した。ゆりは、高橋の指先が触れるたびに、快感に身を焦がした。

そして、ついに、その瞬間が訪れた。

高橋は、ゆりの奥へと深く突き入った。ゆりは、激しい快感に声を上げた。高橋の腰が激しく動き、ゆりの体は熱く燃え上がった。

「ああ…」

ゆりは、高橋の背中にしがみつき、快感に溺れた。

そして、二人は同時に絶頂を迎えた。

しばらくの間、二人は抱き合ったまま、静かに息をしていた。

「ありがとう…」

ゆりは、高橋に囁いた。

「こちらこそ、ありがとう」

高橋は、ゆりの髪を優しく撫でた。

朝、ゆりは高橋に別れを告げ、新幹線に乗り込んだ。窓の外を眺めていると、昨日とは違う感情が胸に込み上げてきた。それは、後悔でも、罪悪感でもなく、解放感だった。

「これでよかったんだ…」

ゆりは、そう呟いた。

家に帰ると、健太が笑顔で迎えてくれた。

「おかえり。楽しかった？」

「うん、すごく楽しかった」

ゆりは、健太の肩に寄り添い、微笑んだ。

その夜、ゆりは健太を強く抱きしめた。そして、久しぶりに、情熱的な夜を過ごした。

ゆりは、今回の小旅行を決して忘れないだろう。それは、ゆりにとって、女性としての自分を取り戻すための、大切な時間だった。

そして、ゆりは、これから健太ともっと向き合い、二人の関係を深めていこうと心に誓った。一度だけの過ちを胸に秘め、ゆりは、新たな一歩を踏み出したのだった。