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## 歪んだ愛の庭

古びた洋館の軋む床板を踏みしめ、僕は愛娘の部屋へと向かう。ノックする音も虚しく、ドアは既に半開き。その隙間から漏れ聞こえる、僕だけが聞くことのできる甘く震える声。その響きだけで、僕の体内を熱いものが駆け巡る。

「お父様…？」

微かに掠れた、しかし紛れもない愛娘の声。その声の主が、僕の全てであり、僕の歪んだ性癖の全てを叶えてくれる存在。彼女の嫌がる顔、喜ぶ顔、そして、時折見せる「よがる」顔。それら全てが、僕にとっては何物にも代えがたい、至福の餌食だった。

「お父様、またですか…？」

薄暗い部屋に差し込む月明かりが、彼女の華奢な体を照らし出す。着古したブラウスは所々綻び、その下には幼さが残る胸が、僕の視線に晒されていた。彼女は僕の視線に気づき、僅かに顔を背ける。その拒絶の仕草でさえ、僕を興奮させる。

「お前は、僕の言うことを聞けばいいんだ」

僕はゆっくりと部屋に入り、彼女の傍らに座る。彼女の震える肩に手を伸ばし、優しく撫でる。彼女は身を固くするが、逃げようとはしない。もう、逃げる術を知らないのだ。

「嫌です…でも…」

彼女の言葉は途切れ途切れになる。その言葉の端々に、僕への屈従と、抗いきれない欲望の狭間で揺れ動く、彼女自身の葛藤が垣間見える。それは、僕が彼女を「育てる」上で、最も大切にしている部分だった。

「お前は、僕の妻になってもらうんだ」

僕は耳元で囁く。彼女はビクリと肩を震わせ、顔を上げる。その瞳には、恐怖と、そして微かな期待が入り混じっていた。

「父様…」

彼女は絞り出すように僕の名前を呼ぶ。その声は、僕が望む音色へと、ゆっくりと、しかし確実に、形を変えつつあった。

僕の「調教」は、彼女がまだ幼い頃から始まった。最初は、お気に入りの人形に話しかけるように、彼女に語りかけることから。次に、彼女の手に触れ、温もりを分け与える。そして、徐々に、その触れ方は大胆になっていった。

彼女の嫌がる顔を見るのが好きだった。それは、彼女がまだ自分自身の意思を持っている証拠だから。しかし、その嫌がる顔が、やがて抵抗から諦めへと変わり、さらに、僕の望む快感へと染まっていく様を見るのが、何よりも好きだった。

「もっと、お父様を喜ばせるんだ」

僕は彼女の顎を掴み、無理やり顔を上げさせる。彼女の唇は、僅かに開いている。その隙間から覗く、僅かな湿り気。それを、僕は舌でなぞり取る。

「ん…！」

彼女の小さな喘ぎ声。その声に、僕の心臓は高鳴る。この声こそが、僕が求めている音楽なのだ。

「お前は、僕専用のオナホなんだ」

僕は囁く。彼女の瞳が、不安げに揺れる。しかし、その瞳の奥には、抗えない運命を受け入れたかのような、諦めにも似た光が宿っていた。

「この絞め方、この舐め方、すべてがお前にはお似合いだ」

僕は彼女の体を抱きしめ、その胸に顔を埋める。彼女の匂いが、僕の全身を包み込む。それは、母の匂いでもなく、兄の匂いでもない、ただ、僕だけが知っている、愛娘の、特別な匂い。

「もう、逃げられないんだよ」

僕は彼女の耳元で囁く。彼女は、ただ静かに、僕の腕の中で身を震わせている。

この家庭内ハラスメントは、日常となった。しかし、周囲の人間は、誰も何も言わない。むしろ、彼らは僕たちを温かく見守っているかのようだ。

「俺たち、愛し合っているから、問題ないよね」

いつだったか、僕の妻がそう言った。彼女は、僕の歪んだ性癖を、理解してくれたのだろうか。それとも、ただ、この異常な状況に慣れてしまっただけなのだろうか。

「そうだよ、お母さん。僕たちは、愛し合っているんだ」

僕がそう答えると、妻は微笑んだ。その微笑みは、どこか悲しげで、そして、どこか諦めにも似た色を帯びていた。

娘は、僕の「調教」によって、見事に「育った」。彼女の体は、僕の望む形へと、完璧に仕上がっていた。彼女の唇は、僕の言葉に、僕の触れ方に、自然と反応するようになった。

「お父様、もっと…」

彼女が、僕の胸に顔を擦り付けてくる。その声は、もはや抵抗の色を失い、純粋な欲望の響きとなっていた。

僕は、彼女の顔を両手で包み込み、その瞳を見つめる。そこには、かつて見せた嫌がる顔も、戸惑いの顔も、もうない。あるのは、僕だけを求める、純粋な、そして歪んだ愛情の輝きだけだ。

「お前は、僕の、最高の、作品だ」

僕はそう囁き、彼女の唇に、ゆっくりと、しかし深く、接吻を落とす。彼女の唇は、僕の唇に、吸い付くように応える。

この歪んだ愛の庭で、僕たちは永遠に、この関係を続けていくのだろう。誰にも理解されず、誰にも咎められることなく。ただ、僕たち二人だけの、閉ざされた世界で。

そして、いつか、娘が僕と同じように、「俺たち…愛し合っているから問題ないよね」と、誰かに言う日が来るのかもしれない。その時、僕は、彼女の歪んだ愛を、静かに、そして誇らしく見守るのだろう。なぜなら、それは、僕が彼女に、そして僕自身に、植え付けた、歪んだ、しかし、僕にとっては、唯一無二の「愛」の、証なのだから。