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## 秘湯の誘惑

夏の終わりの匂いが、まだ色濃く残る九月の初旬。俺、健太は、一人で古びた温泉宿にいた。兄の結婚相手である、あおいさんとの二人きりの旅。兄は仕事でどうしても都合がつかず、代わりに俺に「あおいさんをよろしく頼む」と、まるで新婚旅行の代理のような言葉をかけてきた。正直、少しばかり複雑な心境だった。あおいさんは、俺の想像していた「兄嫁」という存在を遥かに超えていたからだ。

艶やかな黒髪は肩にかかるくらいで、触れたらきっと滑らかなんだろうと想像するだけで、胸がざわつく。そして何より、その豊満な胸元。普段は控えめな服装を心がけているようだが、それでも隠しきれないそのボリュームは、否応なく俺の視線を奪った。ふっくらとした唇、どこか幼さを残す愛らしい笑顔。兄嫁というには、あまりにもエロく、そして可愛すぎた。

宿に着くと、夕食は個室で用意されていた。テーブルを挟んで向かい合うあおいさんの姿は、まるで映画のワンシーンのようだった。浴衣姿の彼女は、普段のワンピース姿よりもずっと大胆に、その胸元を晒していた。浴衣の合わせ目から覗く谷間は、夜の帳のように深く、俺の理性をごく自然に揺さぶった。

「健太さん、一人で寂しくなかったですか？」

あおいさんの声は、絹のように滑らかで、耳に心地よく響いた。その瞳は、俺をまっすぐに見つめている。そこには、兄嫁としての遠慮や、年下である俺に対する気遣いとは違う、何か別の感情が宿っているように見えた。

「いえ、全然。あおいさんが来てくれるなら、いつだって大丈夫です」

俺は、思ってもみない言葉を口にしていた。普段なら、こんな素直に、いや、こんなに正直な気持ちを伝えることなどできない。でも、あおいさんの前では、いつもの俺の殻が、すっかり剥がれてしまうような気がした。

食事が進むにつれて、会話も次第に打ち解けていった。仕事のこと、趣味のこと、そして、兄のこと。あおいさんは、兄のことを「優しい人」と語り、その横顔は幸せそうだった。だが、その言葉の端々に、俺には見過ごせない微かな翳りを感じ取った。まるで、何かを隠しているかのような、あるいは、何かを諦めているかのような。

「健太さんは、最近どうなんですか？何か、いいことありました？」

突然、あおいさんが俺に尋ねた。その視線は、先ほどよりもずっと熱を帯びていた。俺の心臓が、早鐘を打ち始めた。これは、単なる世間話ではない。彼女は、俺の奥底にある何かを探ろうとしている。

「いいこと、ですか…」

俺は、言葉を探しながら、あおいさんの顔を見つめた。浴衣の襟元から、さらに深い場所が垣間見える。まるで、俺を誘っているかのような、魅惑的な深淵。

「実は…」

俺は、意を決して、最近あった、誰にも話していない秘密を口にしようとした。それは、この旅に出る数日前、兄の家で、偶然にもあおいさんと二人きりになった時のこと。お互いの視線が絡み合った瞬間、何かが弾けたような、抗えない衝動に駆られたこと。そして、ほんの一瞬、触れ合った指先が、まるで電流のように全身を駆け巡ったこと。

「…あおいさん、綺麗ですね」

結局、言葉は途切れてしまった。口から出たのは、あまりにも陳腐な、そして、この状況とはかけ離れた言葉だった。あおいさんは、一瞬、驚いたような表情を見せたが、すぐにふっと微笑んだ。その笑顔は、まるで俺の言葉を全て理解しているかのようだった。

「健太さん…」

彼女は、ゆっくりと立ち上がり、俺の隣に座った。距離が縮まるにつれて、彼女の体温が、そして、甘い香りが、俺の全身を包み込んだ。浴衣の裾から覗く、しっとりと濡れた肌。その先には、俺の想像を遥かに超える、艶めかしい曲線が待っている。

「健太さん、私、健太さんのこと、ずっと見ていたんです」

あおいさんの声は、囁きのように甘く、俺の鼓膜を震わせた。彼女の視線は、俺の顔から、ゆっくりと、胸元へと落ちていく。その視線に射抜かれて、俺の体は、もう言うことを聞かなかった。

「僕も、あおいさんのこと…」

俺は、震える声で、彼女の目を見つめ返した。そこには、兄嫁という立場を忘れさせた、純粋な、そして、欲望に満ちた光が宿っていた。

「…ずっと、見てました」

その瞬間、二人を隔てていた最後の壁が、音もなく崩れ落ちた。あおいさんが、そっと俺の手に触れた。その指先は、予想以上に熱く、俺の心を掻き乱した。

「このまま…温泉、入りませんか？」

彼女の誘いは、まるで魔法のようだった。俺は、抗うことなどできず、ただ頷くことしかできなかった。

温泉は、露天風呂だった。月明かりに照らされた湯は、幻想的な光を放っていた。湯気の中に浮かび上がるあおいさんの姿は、まさに女神のようだった。ぷるん、と揺れる巨乳、そして、湯気で濡れた肌が、俺の理性をさらに遠くへと追いやった。

「健太さん、こっち…」

あおいさんは、湯の中にゆっくりと身体を沈め、俺を招き入れた。彼女の隣に座ると、互いの肌が触れ合う。その熱が、全身を駆け巡った。

「あおいさん、その…」

俺は、言葉に詰まった。彼女の胸元は、湯の中でさらに豊かに、そして、力強く膨らんでいた。その柔らかさが、俺の指先に吸い寄せられる。

「…触っても、いい？」

俺は、震える声で、許可を求めた。あおいさんは、静かに微笑み、俺の顔を見つめた。その瞳は、まるで「当然でしょ？」と語っているかのようだった。

俺は、ゆっくりと手を伸ばし、彼女の胸に触れた。想像以上の柔らかさ、そして、温かさ。その感触に、俺の体は、制御不能なほどに興奮した。あおいさんは、その感触に身を任せ、小さく息を漏らした。

「健太さん…」

彼女の声は、甘く、そして、熱を帯びていた。俺は、もう抑えきれなかった。彼女の胸を、両手で包み込み、その柔らかさを堪能した。

「あおいさん…綺麗…」

俺は、彼女の顔を見つめながら、繰り返した。彼女は、満足そうに目を閉じ、俺の手に身を委ねた。その瞳が開かれた時、そこには、熱い欲望が渦巻いていた。

「健太さん…私も…健太さんのこと、ずっと…」

彼女は、言葉を続けようとしたが、俺は、もう待てなかった。衝動のままに、彼女の唇に、自分の唇を重ねた。柔らかな感触、そして、湯の匂いが混じり合い、俺の全身を痺れさせた。

「…ん…」

あおいさんの甘い吐息が、俺の唇に触れた。彼女は、俺の触れるままに、その巨乳を俺に預けた。俺は、その柔らかさに顔を埋め、夢中になった。

「…ん、健太…」

彼女の声が、湯気の中に響く。俺の指先は、彼女の尻へと伸びていた。ぷりぷりとした、弾力のある感触。まるで、熟した果実のような柔らかさ。

「…あおいさん…」

俺は、彼女の腰を抱き寄せ、さらに深く、湯の中に沈んだ。二人の体は、湯の中で混じり合った。そして、抗えない衝動のまま、俺は、彼女の身体に、自分の全てを委ねた。

「…っ！健太…！」

あおいさんの、驚きと悦びが混じった声が、夜空に響いた。俺は、彼女の熱い身体に、自分の全てを注ぎ込んだ。それは、まるで、禁断の果実を味わうような、背徳的な快感だった。

「…はぁ…はぁ…」

湯船の中で、二人の荒い息遣いだけが響いていた。あおいさんの胸は、湯の中でさらに輝きを増し、俺の心を捉えて離さない。彼女の顔は、蕩けるように幸福に歪み、俺の欲望をさらに掻き立てた。

「…もう…ダメ…」

あおいさんは、俺の胸に顔を埋め、小さく呟いた。その声は、まるで、俺の全てを受け入れた、甘い響きだった。俺は、彼女の髪を撫でながら、その柔らかな感触を、全身で味わっていた。

この秘密の逢瀬が、どこまで続くのか。俺には、もう分からなかった。ただ一つ確かなのは、俺はこの熱に、この興奮に、もう、溺れてしまったということだった。兄嫁であるあおいさんと、この秘湯で、俺たちは、互いの全てを貪り尽くしていた。それは、罪深くも、抗えない、甘美な時間だった。