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## 月夜の告白、甘い責め

夜風が肌を撫でる。窓の外には満月が輝き、部屋の中に銀色の光を投げかけていた。ソファの上には、薄明かりの中で見つめ合う二つの影。リョウとサキだ。リョウは、サキの艶やかな黒髪に指を絡ませながら、その瞳を見つめている。サキの瞳には、期待と少しの不安が混じっていた。

「ねぇ、リョウ。」

サキの声は、夜の静寂に溶け込むように柔らかかった。リョウは、ゆっくりと首を傾げる。

「なんだい？」

サキは、リョウの指先を辿るように、そっと唇を寄せた。そして、リョウの耳元で囁く。

「私ねぇ、あなたの反応が好きなの♪」

その言葉に、リョウの心臓が跳ね上がった。サキの普段の妖艶さとは少し違う、甘えたような響き。それは、リョウだけに向けてくれる特別な声だった。

「反応…？」

リョウは、意図的に声に少し揺らぎを混ぜて聞き返した。サキは、その反応を楽しむようにクスクスと笑う。

「そう。欲しそうで。感じちゃってる顔が好き♪」

サキの指先が、リョウの頬を優しく撫でる。その感触に、リョウの全身に熱が走り始めた。確かに、サキの誘いに、リョウはいつも抗えない。彼女の望むままに、感情を露わにしてしまう。その姿をサキは楽しんでいるのだと、リョウは知っていた。そして、その事実が、リョウをさらに興奮させていた。

リョウは、サキの首筋に顔を埋めた。彼女の甘く香る髪が、リョウの鼻腔をくすぐる。

「サキ…お前は、本当に罪な女だよ。」

リョウの声は、少し掠れていた。サキは、リョウの言葉を肯定するように、さらにリョウの髪を優しく梳いた。

「リョウも、そういう顔、好きでしょ？」

サキの問いに、リョウは言葉もなく頷いた。この瞬間、サキはリョウのすべてを知っているかのように、彼を翻弄する。それは、まるでゲームのようであり、同時に、二人だけの特別な儀式のようでもあった。

リョウは、サキを抱きしめる腕に力を込めた。彼女の温もりと柔らかさが、リョウのすべてを包み込む。リョウは、彼女の望む反応を、そしてそれ以上のものを、この夜にすべて捧げる覚悟を決めた。

**…（数時間後）**

部屋の空気は、熱を帯びていた。ソファの上には、乱れた衣類と、安堵のため息が混じった吐息だけが残されている。リョウは、サキの体を抱きしめたまま、天井を見上げていた。サキは、リョウの胸に顔を埋め、その鼓動を聞いていた。

リョウは、先ほどのサキの言葉を思い出し、苦笑いを浮かべた。あの「赤ちゃんみたい」という言葉で、リョウの理性が溶けてしまったのだ。

「…結局、俺はサキに夢中なんだな。」

リョウの呟きに、サキは顔を上げた。その唇には、満足げな微笑みが浮かんでいる。

「ふふ、当たり前でしょ？リョウは私に甘いんだから。」

サキは、リョウの顎にそっとキスをした。そのキスは、甘く、そして少し挑発的だった。

「でもね、リョウ。私、もっと聞きたいことがあるんだ。」

サキは、リョウの顔を覗き込み、悪戯っぽく笑う。

「次は、リョウの方から、私をからかってほしいな。」

リョウは、サキの言葉に戸惑った。いつもはサキに翻弄されるばかりの自分。自分からサキを攻めるというのは、想像もしていなかった。

「俺が…？でも、どうやって？」

リョウが問いかけると、サキはリョウの耳元に顔を寄せた。そして、秘密めいた声で囁く。

「例えばね…」

サキは、リョウの耳たぶをそっと噛んだ。その刺激に、リョウの体がビクッと震える。

「もっと、私のこと、欲しがってほしいな。もっと、私を感じてほしいな。」

サキの声には、リョウを翻弄するような甘さが宿っていた。リョウは、サキの言葉に、そしてその仕草に、改めて彼女の魅力に取り憑かれていることを実感する。

リョウは、サキの唇を掴み、深くキスをした。この夜は、まだ始まったばかり。サキの望むままに、そしてリョウ自身の欲望も解き放たれる、甘くも刺激的な夜が、静かに続いていくのだった。月明かりは、二人の甘い戯れを、静かに見守っていた。