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## 密室の甘い誘惑

ビジネスホテルの客室。柔らかな間接照明が、都会の喧騒から隔絶された空間を優しく包み込んでいた。訪れたのは、出張でこの街にやってきたサラリーマン、佐藤健一。疲れ果てた身体を癒すため、彼はこの度、初めてメンズエステサービスを利用することにしたのだ。

ドアベルが鳴り、現れたのは、すらりとした長身に、清楚な雰囲気を持つ女性エステティシャン、彩だった。彼女の笑顔は、佐藤の緊張を和らげ、期待感を高めた。

「本日は、彩がお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。」

彩の声は、鈴を転がすように美しく、佐藤は思わず見惚れてしまった。彼女が施術を始めると、心地よいオイルの香りと、熟練された指先の感触が、佐藤の全身を包み込んだ。日頃の疲れが、嘘のように溶けていく。

しかし、佐藤の胸の内には、密かな欲望が渦巻いていた。彼は、彩の美しさと、この密室という状況に、抗いがたい魅力を感じていたのだ。以前から、ビジネスホテルでのエステサービスには、そういった「裏」があると耳にしていた。特に、人妻のエステティシャンは、未婚の女性よりも性に寛容で、狙い目だという噂もあった。

施術が進むにつれて、彩の肌に触れる機会が増える。佐藤は、彼女の滑らかな肌、そして時折見せる柔らかな表情に、ますます心を奪われていった。

「…もう少し、肩を揉んでもらえませんか？」

佐藤は、意を決して、普段よりも甘えた声で頼んでみた。彩は、一瞬戸惑ったような表情を見せたが、すぐに笑顔で応じた。

「かしこまりました。」

彩の指が、佐藤の肩に触れる。その感触は、先ほどよりも一層、親密さを増していた。佐藤は、彩の息遣いを感じながら、彼女の指先に全身の神経を集中させた。

「…きもちいい…。」

思わず漏れた言葉に、彩は微笑みながら、さらに指に力を込めた。その時、佐藤の頭の中を、あの噂が駆け巡る。「人妻は、未婚の女の子よりも性にゆるい…。」

「あの…彩さんは、ご結婚されているんですか？」

唐突な質問に、彩は少し驚いた顔をした。しかし、すぐに平静を取り戻し、静かに頷いた。

「はい、主人がおります。」

その一言が、佐藤の胸に火をつけた。彩の、控えめながらも芯のある佇まい。そして、それを支えるであろう「主人の存在」が、逆に彼の欲望を刺激したのかもしれない。

「…最近、夫とは、あまり…」

彩が、ぽつりと呟いた。その言葉は、佐藤の耳に、まるで甘い囁きのように響いた。セックスレスという言葉が、彼の中で、彩を「手に入れるチャンス」と変換された。

「…僕でよければ、癒してあげたいけど…。」

佐藤は、言葉を選びながら、誘いをかけた。彩の瞳が、潤んでこちらを見つめる。彼女の顔に浮かんだ、複雑な表情。それは、葛藤か、それとも、期待か。

「…そんな…。」

彩は、か細い声で否定したが、その声には、拒絶の色はなかった。むしろ、佐藤の言葉に、彼女の奥底に秘められた感情が揺さぶられたかのようだった。

「…でも、私、そういうのは、初めてで…。」

彩の言葉は、佐藤にとって、さらに魅力的な響きを持っていた。初めて、という言葉が、彼の優越感をくすぐった。

「大丈夫だよ。俺が、優しくしてあげる。」

佐藤は、彩の手にそっと触れた。彩は、その手を振り払おうとはしなかった。むしろ、その手から伝わる温かさに、身を委ねようとしているかのようだった。

施術台の上で、二人の距離は、急速に縮まっていく。彩の頬が、かすかに赤みを帯びている。佐藤は、彼女の抵抗がないことを確認し、さらに彼女の身体に触れる範囲を広げていった。

「…ダメ…。」

彩の小さな声が、部屋に響いた。しかし、その声には、もはや拒絶の意思は感じられなかった。むしろ、それは、禁断の扉を開ける前の、ためらいの言葉のようだった。

佐藤は、彩の顔を覗き込み、優しく微笑んだ。

「大丈夫だよ。君も、きっと、気持ちいいから。」

そして、佐藤は、彩の唇に、ゆっくりと唇を重ねた。彩は、一瞬抵抗したかのように身体を震わせたが、すぐにその唇を重ねてきた。

部屋の中は、喘ぎ声と、オイルの香りに満ちていく。彩の身体は、佐藤の誘惑に、抗い切れないかのように、蕩けていった。日頃のセックスレスという言葉は、もはや、彼女を解放するための、合図となっていた。

佐藤の指が、彩の服の隙間を滑り込んでいく。彩の身体が、熱を帯びていくのが、佐藤にははっきりと分かった。彼女の瞳は、快感に蕩け、佐藤を見つめている。

「…もっと…。」

彩が、喘ぎながら、佐藤の身体にすがりつく。佐藤は、彼女の欲望に応えるように、さらに彼女の身体を求めた。

やがて、二人は、身に纏っていたものを全て剥ぎ取った。密室の中で、二人の肌が触れ合う。彩の身体は、処女のように初々しく、佐藤を魅了した。

「…あなたの、すべてを…、私に…。」

彩の言葉は、佐藤をさらに興奮させた。彼は、彩の身体を優しく抱きしめ、愛撫を続けた。彩の喘ぎ声は、次第に大きくなり、佐藤の理性を麻痺させていく。

そして、佐藤は、彩の身体の中へ、ゆっくりと入っていく。彩の身体は、彼を熱く迎え入れた。二人の身体は、一つになり、熱い吐息を交わす。

「…ああ…、あなた…。」

彩の、恍惚とした声が、部屋に響き渡る。佐藤は、彩の身体に、自身のすべてを注ぎ込んだ。彩の身体は、熱く脈打ち、佐藤の精子を受け入れた。

部屋の中には、静寂が戻り、甘い余韻だけが残っていた。彩は、疲れた表情で、佐藤の胸にもたれかかっていた。彼女の瞳には、達成感と、そして、かすかな戸惑いが混ざり合っていた。

「…ごめんなさい…。」

彩が、絞り出すように言った。佐藤は、彩の頭を優しく撫でながら、微笑んだ。

「大丈夫だよ。君も、きっと、気持ちよかっただろう？」

彩は、何も言わず、ただ佐藤の胸に顔を埋めた。彼女の身体からは、まだ、熱が発散されていた。

この密室で起こった出来事は、誰にも知られることはない。彩は、この経験を胸に、日常へと戻っていくのだろう。そして、佐藤もまた、この一夜の出来事を、秘密の宝物として、心に刻むのだろう。

しかし、この二人の密室での出来事は、ある「秘密のカメラ」によって、すべてが記録されていた。それは、このホテルの闇に潜む、ある組織によって仕掛けられた、悪質な「○撮カメラ」だった。彼らは、このような「密室での出来事」を、金儲けの道具として利用していたのだ。

彩が、この映像によって、どのような運命を辿ることになるのか、それは、まだ誰にも分からない。ただ、この密室の甘い誘惑が、彼女の人生に、どのような影を落とすのか、それは、これから明らかになっていくだろう。