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## 咲き乱れる夜の花

昼間、ひなこは「La Lune et l'Étoile」（月と星）という名の、少し chic で落ち着いた雰囲気のアパレルショップで働いていた。白を基調とした店内は、彼女の明るく爽やかな笑顔で、さらに輝きを増しているように見えた。淡いピンクのブラウスに、膝丈のスカート、足元はペタンコ靴。どこか守ってあげたくなるような、そんな可憐さがあった。

「ひなこさん、これ、今日の入荷分だよ。検品よろしくね」
店長の声に、ひなこは「はーい！」と元気よく返事をした。指先まで綺麗に手入れされた指で、丁寧にタグを切り、商品を畳んでいく。お客様に触れてもらうものだから、心を込めて、というのが彼女のモットーだった。

しかし、その可憐さの奥底に、ひなこは誰にも見せない顔を持っていた。それは、誰よりも強く、そして誰よりも貪欲に「欲しいもの」を掴み取ろうとする、意志の強さ。そして、その「欲しいもの」を得るためには、手段を選ばないという、ある種の冷徹さでもあった。

「ひなこ、今日の夜、予定ある？」
仕事終わりに、同僚のまどかが小声で尋ねてきた。
「うーん、特にないけど、どうしたの？」
「いや、その、ちょっと美味しいお店見つけちゃってさ。お給料日前でピンチなんだけど…」
まどかが遠回しに言う「美味しいお店」とは、おそらく「美味しい話」のことだろう。この街には、昼間の顔とは全く違う、裏の顔を持つ店がいくつも存在していた。

ひなこは、最近、ある「夜のバイト」に興味を持っていた。それは、普通のアルバイトとは一線を画す、破格の時給を提示していたからだ。彼女の目標は、いつか自分の店を持つこと。そのためには、昼間の給料だけでは到底足りなかった。

「まどか、実はね、私、そういうの探してたんだ」
ひなこは、まどかの目をまっすぐに見つめた。その瞳には、昼間のひなこにはない、ギラリとした輝きが宿っていた。
「え、そうなの？ どこか見つけた？」
「うん、ちょっと変わったところなんだけど…」

数日後、ひなこは指示された場所へ向かった。それは、街のはずれにある、古びた倉庫のような建物だった。ドアを開けると、そこには予想していたよりもずっと豪華な内装が広がっていた。ベルベットのソファ、間接照明、そして、静かに流れるジャズ。

「どうぞ、お掛けください」
現れたのは、黒いスーツに身を包んだ、いかにも胡散臭い男だった。しかし、その男の口調は丁寧で、まるで高級ホテルのコンシェルジュのようだった。
「私、店長と申します。本日は、面接にお越しいただきありがとうございます」
「あの、時給の件で…」
ひなこは、ストレートに切り出した。
「ああ、時給ですね。ご希望に添えるよう、頑張らせていただきますよ。もちろん、あなたの魅力、経験、そして…熱意次第ですが」
男は、ひなこの顔をじっくりと見つめ、ニヤリと笑った。

面接は、予想以上に長引いた。仕事内容の説明というよりも、ひなこ自身の「好み」や「欲求」を探るような質問ばかりだった。そして、男は甘い言葉を囁き始めた。
「君のような、瑞々しい感性を持った子には、この場所がぴったりだと思うんだ。ここでなら、君の隠された才能が開花する。そして、その対価は…もちろん、君が想像する以上のものになるだろう」
「それって、具体的には…」
「時給を上げます。さらに、君が望むならば、より…刺激的な体験も提供できる」

ひなこは、その甘い誘惑に、抗うことができなかった。いや、抗うつもりもなかったのかもしれない。彼女の心は、すでに「もっと欲しい」という衝動に突き動かされていた。

「…わかりました。ここで働きます」
ひなこは、男の目を見て、はっきりと答えた。

その夜、ひなこは、初めて「La Nuit Étoilée」（星降る夜）と名付けられたその店の扉を開けた。昼間のアパレル店員とは全く違う、妖艶なドレスを身に纏い、メイクも普段より大胆に施していた。

「ようこそ」
男が、いつものように微笑んで出迎えた。
「ここは、ただのバイト先じゃない。君たちの欲望が、解放される場所なんだ」

ひなこは、そこで、今まで知らなかった世界に足を踏み入れた。彼女は、ただ時給のためだけに働いていたのではない。彼女自身が、この「解放」を求めていたのだ。

「中が気持ちイイ…奥、当たってるの！」
ある夜、ひなこは、初めて「騎乗位」というものを経験した。相手の男は、彼女の腰の動きに合わせて、さらに激しく腰を動かす。ひなこは、その快感に身を任せ、自分の意思とは裏腹に、声が漏れ出る。
「あ…あぁん…もっと…」
声帯を震わせ、荒い息遣いを繰り返す。男のペニスが、彼女の最も敏感な部分を、正確に、そして力強く刺激していた。

「もっと…もっと…！」
ひなこの声は、もはや彼女自身の声ではなかった。それは、本能が、欲望が、爆発した声だった。彼女は、自分でも驚くほど、この「行為」に没頭していた。

「奥、当たってるの…！」
彼女は、相手の深淵に触れる感覚に、陶酔していた。自分の体が、まるで意思を持ったかのように、腰を動かす。それは、言葉で表現できないほどの、純粋な快感だった。

「潮吹きとマン汁で泡立つほどのびちょびちょマンコで飲み込まれるチンポは気持ち良過ぎ！」
行為の終盤、ひなこの体は、激しい興奮の波に洗われていた。潮吹きは、まるで噴水のように、熱い液体をほとばしらせる。その熱と潤いが、相手のペニスを包み込む。
「あぁぁぁん…！」
彼女の股間からは、止まることなく、濃厚なマン汁が溢れ出していた。その潤いが、相手のペニスをさらに奥へと誘う。まるで、自分自身が、相手の全てを貪欲に貪り尽くそうとしているかのようだった。

「気持ち、いい…！」
ひなこは、白目を剥きながら、相手のペニスを、さらに深く、深く、自分の体の中に受け入れた。その瞬間、彼女の体は、これまで経験したことのないような、激しい快感に包まれた。それは、まるで、魂が震えるような、そんな感覚だった。

「あなた、本当にHが好きなんだね」
行為の後、相手の男が、汗を拭いながら、ひなこに言った。
「…うん。私、こういうの、大好きなんだって、今日初めてわかった」
ひなこは、照れたように、しかし、どこか誇らしげに答えた。

昼間のアパレル店員、ひなこ。夜の「La Nuit Étoilée」の、妖艶な花。彼女は、二つの顔を使い分け、どちらも全力で生きていた。お金のため、という理由で始めた夜のバイト。しかし、それは彼女自身の、隠された欲望の扉を開けるきっかけとなった。

「時給を上げるから…」
その甘い言葉は、彼女を誘惑し、堕落させたのか？ いや、それは違う。むしろ、彼女自身の内なる声に、耳を傾ける機会を与えたのだ。

ひなこは、これからも、この街の影で、咲き乱れる夜の花であり続けるだろう。昼間は、可憐なアパレル店員として、夜は、欲望のままに、夜の歓楽街を彩る、妖艶な存在として。彼女の物語は、まだ始まったばかりだった。そして、その物語が、どのような結末を迎えるのか、それは、誰にも予測できないことだった。ただ一つ言えることは、ひなこは、自分の望む「幸福」を、自分自身の手で掴み取ろうとしている、ということだけだった。