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## 酔いどれ巨根

西日が射す路地裏のカフェで、彼は出会った。陽気な笑みを浮かべ、鍛え上げられた体躯、そして驚くほどに澄んだ瞳を持つ男。名前は翔太。二十代後半だろうか。話しかけてみたのは、些細な好奇心からだった。僕は、フリーランスのカメラマン、沢村と名乗る。

「写真撮らせてくれない？」

唐突な申し出に、翔太は少し戸惑った表情を見せたものの、すぐに快活な笑みに戻した。「面白い企画なら、考えてもいいかな」

彼の言葉に、僕は即座に構想を説明した。ポートレート撮影。ただし、少し変わったシチュエーションで。普段着から徐々に服を脱ぎ、裸体までを撮影するというものだ。もちろん、彼の承諾を得た上で、彼のプライバシーを最大限に尊重することを約束した。

翔太は首を傾げながら僕の説明に耳を傾け、しばし考え込んだ後、意外にも快諾してくれた。「面白そうだし、いいかな。まあ、どこまでやるかは、その時次第だけどね」

撮影場所は、僕の事務所に隣接する、小さなバーを借り切った。落ち着いた照明と、ジャズが流れる空間は、翔太の警戒心を解くのに役立っただろう。

まずは、シャンパンで乾杯。彼の笑顔は、最初の出会いの時よりもさらに輝いていた。会話は弾み、仕事の話題からプライベートな話へと移っていった。翔太は、スポーツジムのトレーナーとして働いているという。明るい性格で、友達も多いとのこと。女性にも人気があるようだが、彼自身は恋愛に積極的ではないらしい。

「別に、女嫌いじゃないんだけどね。何となく、焦りを感じないというか…。今は仕事に集中したいし」

彼は、グラスに注がれたシャンパンをゆっくりと味わう。その仕草は、まるで美しい彫刻を見ているかのようだった。

二本目のシャンパンを開けた頃には、彼の警戒心は完全に解けていた。まるで兄弟のように、冗談を言い合える仲になっていた。

「そろそろ、撮影始めようか？」

僕が提案すると、翔太は軽く肩をすくめた。「いいよ。でもさ、本当にゲイ向けの撮影じゃないよね？」

「もちろん。僕はただ、人間の美しい姿を写真に収めたいだけなんだ」

僕はそう答えると、カメラの準備を始めた。最初は、彼の普段着姿から。爽やかな笑顔、力強い肩、すらりとした体躯。シャッターを切る度に、彼の魅力がフィルムに焼き付けられていく。

一枚、また一枚と撮影が進むにつれて、彼の表情は次第に変化していった。最初は少し緊張していた表情も、シャンパンの酔いも手伝って、リラックスしたものに変わっていく。脱ぐ度に、彼が緊張している様子は薄れ、むしろ楽しんでいるようにさえ見えた。

シャツ、ジャケット、パンツ。彼の身体は、徐々にその美しい姿を露わにしていく。まるで、彼の内なる魅力が、外へと解き放たれていくかのようだった。そして、ついに下着を脱いだ時、僕は息を呑んだ。

彼のチンポは、想像をはるかに超える大きさだった。

「…まさかこんな…」

思わず呟いてしまった僕の言葉に、翔太は少し照れたような表情を浮かべる。

「ははっ、意外だった？」

お酒の力も相まって、彼はもう、僕の言葉に素直に従っていた。カメラのレンズを通して、彼の完璧な肉体を凝視する。それは、芸術作品そのものだった。

撮影は、彼の自慰行為へと至った。カメラは彼の身体を捉え、その官能的な動きを克明に記録していく。彼は、最初は恥ずかしがっていたが、次第に陶酔していく。そして、絶頂を迎えた時、彼は力強く叫んだ。

「んああああああ！」

その声は、解放感と快楽に満ち溢れていた。撮影後、彼は少し疲れた表情をしながらも、満足げな笑みを浮かべていた。

「楽しかったよ。…ゲイじゃないからね」

彼はそう言いながら、僕の肩に手を置いた。その手には、まだ熱が残っていた。

僕は、彼から送られてきた写真データをパソコンに保存した。一枚一枚の写真には、彼の美しい身体だけでなく、彼の素直さ、そして、内なる強さが写っていた。それは、僕が今まで撮影してきたどの写真よりも、力強く、そして美しいものだった。

あの日、僕は、ただの一人の男の美しさだけでなく、人間の奥底に潜む複雑な感情を捉えた気がした。そして、その写真が、いつか誰かを感動させることを願っている。