【無料エロ動画】巨大バスターミナル前で訳アリ人妻をナンパしてみた5【アダルトAV】

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## 幻影の終着駅

東京の空は、見慣れないほど低い。故郷の町では、どこまでも続く田んぼの向こうに、広々とした青空が広がっていた。それを思い出して、明美はぎゅっとキャリーケースのハンドルを握りしめる。都心の巨大バスターミナル。それは、故郷からは遥かに遠い、異国の地だった。

時刻は夜の9時を回った頃。冷たい風が吹き抜け、場違いなほど華やかなネオンが明美の顔を照らす。地方から到着したばかりの人間は、皆一様に疲れた顔をしていた。明美も例外ではない。長時間座りっぱなしのバス旅で、身体は鉛のように重い。しかし、それ以上に、彼女の心を支配していたのは、得体の知れない不安感だった。

「どこで…どこで泊まろう…」

 motelの看板はいくつか見えるが、どこもかしこも「満室」の札がぶら下がっている。明美は、その日の宿泊先を確保してきていなかった。それは、ある種の冒険心から、そして、ほんの少しの甘えからだった。夫に「東京でちょっと用事があってね」とだけ告げ、一人でこの巨大な都市に乗り込んできたのだ。本当の目的は、夫には言えなかった。

大学時代の友人が、このバスターミナル近くのカラオケボックスでアルバイトをしていると聞いた。その友人に連絡してみようかとスマホを手に取るが、指先が震えて、うまく操作できない。夫との連絡も、できるだけ避けたかった。これから自分がどうなるのか、それを知られるのが怖かった。

「お姉さん、一人？」

突然、背後から声をかけられた。振り向くと、二人の男が立っていた。一人は背が高く、もう一人は小柄だが、どこかギラついた雰囲気を持っている。どちらも、場違いに明るい色合いの服を着ていた。

「え…あの…」

明美は言葉を詰まらせる。彼らは、いわゆる「ナンパ」というやつだろうか。故郷では、こんな経験は一度もなかった。

「泊まるとこ、探してるの？ もしよかったら、俺んち、泊まってかない？」

背の高い男が、ニヤリと笑って言った。その笑顔は、親切というよりは、獲物を見つけた飢えた獣のそれに近かった。明美は、反射的に後ずさりした。

「いや、大丈夫です。友達に連絡するので…」

「友達？ そんな時間まで待ってる友達いるかな？ ここ、夜遅くまでやってるネットカフェもあるよ。でも、一人で入るのはちょっと…ね？」

小柄な男が、意味ありげに明美の顔を覗き込んだ。その視線が、肌にまとわりつくように感じられ、明美はさらに身を縮めた。

「一人で泊まるのが不安なら、俺たちが送ってあげようか？」

背の高い男が、さらに距離を詰めてくる。明美は、キャリーケースを掴む手に力を込めた。このままでは、本当に危険な目に遭うかもしれない。

「結構です！」

勇気を振り絞って、明美はきっぱりと言った。そして、人混みの中に紛れ込むように、足早に歩き出した。背後から、男たちの嘲笑うような声が聞こえてくる。

「あらら、逃げられちゃった。ま、次があるさ」

「あんな地方の嬢ちゃん、すぐ捕まるっしょ」

明美は、彼らの言葉を耳に入れないように、ひたすら歩いた。心脏が激しく脈打っている。ここには、優しさも、安らぎもない。あるのは、欲望と、それを剥き出しにする人間だけだ。

ふと、視線を感じて顔を上げると、バスターミナルの片隅で、一人の女性が座っていた。彼女は、明美と同じくらいの年齢で、少し派手なメイクをしている。しかし、その瞳には、疲労と、それ以上に深い絶望の色が浮かんでいた。

明美は、その女性の姿に、自分自身の未来を見たような気がした。このまま、この巨大な都市の片隅で、誰かの欲望の餌食になってしまうのだろうか。

「…ごめんね」

誰に謝っているのか、明美自身にも分からなかった。夫に、自分自身に、そして、これから出会うかもしれない誰かに。

彼女は、再びキャリーケースを引いて、人混みの中へと歩き出した。どこへ向かうのか、明美にも分からなかった。ただ、このまま立ち止まっているわけにはいかない、という焦燥感だけが、彼女を突き動かしていた。

この巨大なバスターミナルは、彼女にとって、幻影のような場所だった。希望の光と、絶望の闇が交錯する、出口のない迷宮。明美は、その迷宮の入り口に立っているだけなのかもしれない。

夜は、まだ始まったばかりだった。