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## 絶頂カウントダウン ～禁断の吐息～

真夜中の東京。高層マンションの一室に、静寂が支配していた。窓の外には、宝石を散りばめたような夜景が広がり、都会の喧騒を遠くで奏でている。部屋の中央には、一台のディスプレイが煌めき、その光が、ソファに身を沈める一人の女性、優子の顔を淡く照らしていた。

優子は、静かに、しかし確かな期待感を瞳に宿しながら、ディスプレイに映し出される映像を見つめていた。それは、彼女が今夜、数日前に購入したという、ある「オナニーサポート」という名のデバイスが生成した、特別な映像だった。

「カウントダウン、開始。」

デバイスから、性的な魅力を湛えた女性の声が響く。優子の指先が、かすかに震えた。彼女の指は、 dispositivo に触れるのではなく、ソファの肘掛けをそっと撫でていた。その仕草には、緊張と、そして期待が入り混じっている。

ディスプレイに映し出されたのは、彼女が好むという、清楚でありながらも艶やかな顔立ちの女性だった。しかし、その顔は、どこか見覚えのあるような…そう、彼女が時折、SNSで「いいね」を押してしまう、あまりにも美しいインフルエンサーの顔に似ていた。

「…綺麗なお顔。」

優子の吐息が、部屋の静寂に溶け込んだ。デバイスの機能は、単に映像を流すだけではなかった。そこには、数々の「シチュエーション」が用意されているのだ。そして、優子は、その中でも最も刺激的な、あるシチュエーションを選択していた。

「…温泉。昼間の不倫セックス。」

その言葉が、デバイスの音声と共に響き渡った。優子の顔に、微かに紅潮が広がる。彼女は、このシチュエーションが、どれほど彼女の心を掻き立てるかを知っていた。昼間の、普段は禁じられている時間帯。どこか公然と、しかし秘密裏に行われる、背徳的な逢瀬。

映像の中の女性は、湯気が立ち込める温泉の浴室にいた。彼女の肌は、湯気によって艶やかに濡れ、その巨乳が、湯気の中に浮かび上がるように見える。優子は、思わず息を呑んだ。

「…巨乳。思いっきり。」

デバイスの音声が、優子の欲望を代弁するかのように囁いた。映像の中の女性は、ゆっくりと、しかし挑発的に、自身の胸元に手を伸ばした。その仕草は、優子の心を直接掴むかのようだった。

「20秒前。」

カウントダウンが始まった。優子は、ソファからそっと立ち上がり、部屋の明かりをさらに暗くした。ディスプレイの光だけが、彼女の存在を照らし出している。彼女は、デバイスが提供する「サポート」を、ただ受動的に享受するつもりはなかった。

「…ぶっかける。」

彼女の呟きは、まるで呪文のようだった。デバイスは、映像のクライマックスを盛り上げるために、様々な演出を仕掛けていた。そして、優子は、その演出の全てを、自身のものにするかのように、身体を揺らし始めた。

「10秒前。」

ディスプレイの中の女性の表情が、次第に恍惚へと変わっていく。汗が、彼女の額を伝い、頬を濡らしていた。優子の指先は、デバイスのボタンに触れるでもなく、自身の柔らかな肌を、ゆっくりと愛撫していた。

「5、4、3、2、1…」

カウントダウンの最後の数字が響くと同時に、ディスプレイの中の女性は、官能的な絶叫を上げた。そして、その刹那。優子の身体もまた、抗いがたい波に身を任せた。

「…はぁっ！」

彼女の吐息は、部屋の空気を震わせた。ディスプレイの中の映像は、もはや彼女自身の内面を映し出す鏡となっていた。彼女の想像力は、デバイスの提供する映像とシンクロし、さらにその境界線を曖昧にしていく。

「…○撮。」

優子は、さらに過激なシチュエーションを、心の中で再生し始めた。人目につく場所での、秘密の逢瀬。誰かに見られるかもしれないという、スリル。そのスリルが、彼女の身体をさらに熱くさせた。

デバイスの音声は、休むことなく、彼女の欲望を煽り続けた。様々なシチュエーションが、次々と提示される。しかし、優子は、もはや一つのシチュエーションに囚われることはなかった。

彼女の指先は、デバイスの「カウントダウン」を、自身の鼓動に合わせて動かしていた。それは、単なる時間計測ではなかった。それは、彼女自身の「絶頂」までの、カウントダウンだった。

「…もっと。」

優子の声は、かすかに震えていた。彼女は、デバイスの提供する「サポート」を、最大限に活用していた。それは、彼女自身の欲望を、さらに深く、そして鮮やかに引き出すための、究極のツールだった。

ディスプレイの中の映像は、もはや彼女の脳裏に焼き付いていた。温泉の湯気、昼間の木漏れ日、そして、彼女が最も心惹かれる、あの「綺麗なお顔」。それらが、彼女の身体の中で、一つに融合していく。

「…発射のタイミング、ばっちり。」

デバイスの言葉が、彼女の快感の頂点に、さらに拍車をかけた。優子は、目をつむり、ただその快感に身を任せた。彼女の身体は、デバイスのカウントダウンと共に、高みへと昇っていく。

そして、その瞬間。

「…あぁぁぁっ！」

彼女の叫びは、夜景に溶け込んでいった。ディスプレイの光は、彼女の震える身体を照らし出し、その表情は、満足感と、そしてかすかな虚無感に彩られていた。

「…機能、終了。」

デバイスの音声が、静かに響いた。優子は、ゆっくりと目を開けた。部屋には、再び静寂が戻っていた。しかし、先ほどまでの静寂とは、全く異なる、満たされた静寂だった。

彼女は、ソファに倒れ込むように座り込んだ。指先は、まだかすかに震えている。ディスプレイには、先ほどまでの映像の残像が、ちらついていた。

「…実用性満点。」

優子は、かすかに微笑んだ。このデバイスは、確かに彼女の「オナニーサポート」として、期待以上の働きをした。しかし、それ以上に、それは彼女自身の「欲望」を、より鮮明に、そして情熱的に、彼女自身に突きつけたのだ。

彼女は、もう一度、ディスプレイに目をやった。そこには、次なる「シチュエーション」が、彼女を待っているかのように、静かに光っていた。

「…次も、また。」

優子は、そう呟くと、ゆっくりと立ち上がった。彼女の瞳には、先ほどまでの恍惚とは違う、新たな「期待」の光が宿っていた。この夜は、まだ終わらない。そして、彼女の「絶頂カウントダウン」も、まだ始まったばかりだった。