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## 同窓会の夜に咲いた禁断の花

「まさか、こんな形で再会するなんて…」

会場に足を踏み入れた瞬間、私の視線はまっすぐに彼を捉えた。中学時代の親友、健一。卒業以来、年賀状のやり取りさえ途絶え、一体どんな大人になったのか、想像もつかなかった。しかし、目の前に立つ彼は、あの頃と変わらない、いや、むしろ熟成された魅力で私を惹きつけた。

「お、おい、悠介？ 本当にお前か？」

健一も驚いた顔で私に近づいてきた。少し丸みを帯びた顔立ち、しかし、その瞳はあの頃と同じ、鋭くも優しい光を宿していた。学生時代、私たちは互いに将来の夢を語り合い、くだらないことで笑い転げ、時には本音でぶつかり合った。あれから20年。互いに家庭を持ち、それぞれの人生を歩んできたはずなのに、なぜか、彼の前に立つと、あの頃の自分に戻ったような感覚になる。

「健一…元気だったか？」

ぎこちなく言葉を交わしながら、私たちはテーブルに着いた。周りでは、旧友たちが賑やかに昔話に花を咲かせている。しかし、私の意識は、隣に座る健一に吸い寄せられるようだった。彼の醸し出す、落ち着いた大人の色気。スーツに包まれた鍛えられた体つき。それらが、私の心の奥底に眠っていた何かを揺さぶり始めた。

「悠介は、今、何してるんだ？」

健一が尋ねる。私は、妻と子供たちのこと、そして、仕事について淡々と語った。しかし、心のどこかで、彼に話したいことが、もっと別の、ずっと深いところにあるような気がしていた。

「俺は、まあ、普通だよ。妻と子供には恵まれたんだけど…」

健一は少し遠い目をして、そう呟いた。その表情に、微かな影が差したように見えた。

「…それにしても、悠介、お前、全然変わらないな。あの頃のまま、綺麗だ。」

健一の言葉に、私の顔が熱くなるのを感じた。褒められているはずなのに、なぜか、胸の奥がざわざわとする。いや、胸だけでなく、下半身のあたりも、じんわりと熱を帯びてきているような気がした。こんな感覚、久しぶりだ。いや、おそらく、初めてかもしれない。

「ありがとう。健一も、素敵になったよ。」

口先だけの礼を言いながら、私は内心、この感情をどう処理すればいいのか分からずにいた。妻への裏切り？ 友情の冒涜？ それとも、ただ単に、久しぶりに会った旧友に、昔のような親密さを求めているだけなのか？

宴もたけなわになり、会場のボルテージは最高潮に達していた。誰かが、過去の恋愛遍歴を暴露し始め、会場はさらに盛り上がる。その中で、健一がふと、私に囁きかけた。

「悠介、ちょっと外の空気でも吸いに行くか？」

その誘いに、私は条件反射のように頷いていた。

夜風に吹かれながら、私たちは会場の裏手にある静かな庭園を歩いた。月明かりが、健一の横顔を幻想的に照らし出す。

「なんだか、懐かしいな。昔も、こうして二人で話したりしたよな。」

健一が、遠い目をして言った。私も、頷くことしかできなかった。

「…悠介。」

突然、健一が立ち止まり、私に向き直った。その瞳は、先ほどよりもずっと真剣な光を宿していた。

「本当のことを言うと、俺、ずっとお前のことが気になってたんだ。」

その言葉に、私の心臓が大きく跳ねた。

「…俺もだよ、健一。」

気づけば、私の口から、そんな言葉が滑り出ていた。そして、その言葉が、さらなる禁断の扉を開けてしまったのだ。

「本当のことを言うと、誰よりも何よりも、あなたのチンポに逢いたくて、舐めたくて、挿入れたくて。」

健一の口から飛び出した、衝撃的な告白。その言葉は、私の理性と良心を一瞬で吹き飛ばした。私の下半身は、もはや制御不能なほどに昂っていた。

「…健一…」

私は、震える声で彼の名前を呼んだ。そして、次の瞬間、私たちは互いの唇を求めていた。20年の空白を埋めるかのように、激しく、貪るように。

月明かりの下、私たちの体は絡み合った。それは、友情でも、それとも単なる刹那の欲望でもない、もっと複雑で、もっと濃密な感情のぶつかり合いだった。

「…ごめん…」

互いに顔を伏せ、呟く。しかし、その言葉は、すでに現実となった行為を否定するものではなかった。

会場では、まだ賑やかな声が聞こえている。しかし、この庭園では、私たちの世界だけが、静かに、そして激しく、進んでいく。

「…それでも、俺は…」

健一が、私の顔を覗き込む。その瞳には、後悔と、そして、抑えきれない情熱が宿っていた。

「…あなたを、求めている。」

そして、私もまた、彼の言葉に、そして、彼の体温に、身を任せるしかなかった。

同窓会の夜は、まだ始まったばかりだった。誰が、誰を、寝取り、誰が、寝取られるのか。そんなことは、もはやどうでもよかった。ただ、この激しい高揚感と、禁断の果実を味わうスリルだけが、私を支配していた。

月は、すべてを静かに見守っているかのように、庭園を照らし続けていた。そして、その光の下で、私たちの身体は、さらに深く、絡み合っていくのだった。