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午前10時。東京・新宿の雑居ビルの一室。薄暗い部屋には、照明機材とカメラが設置され、独特の緊張感が漂っていた。窓の外は、高層ビルの谷間に差し込む朝の光がキラキラと輝いている。その光景とは対照的に、部屋の中は、これから始まる撮影への期待と興奮に満ちていた。

主人公の咲良（さくら）は25歳。都内の広告代理店で働くOLだ。普段は、真面目で几帳面な性格で、同僚からは「頼りになる存在」として信頼されている。ランチは毎日手作りのお弁当を持参し、仕事にも熱心に取り組む、どこにでもいるようなOLだ。しかし、今日、咲良は会社員としての顔とは全く異なる一面を見せることになる。

「準備OKです！」

アシスタントの女性の声が響くと、咲良は深呼吸をして、緊張を解こうとする。今日、彼女はAV女優として、カメラの前に立つ。この仕事は、彼女にとって、決して容易な選択ではなかった。しかし、高額なギャラと、普段は抑え込んでいる自分の性を解放する機会に、彼女は惹かれていた。

経験人数はわずか4人。しかし、カメラの前に立つと、不思議と緊張は薄れていった。まるで、普段の自分とは別の人格が表に出てくるようだった。

監督の指示に従い、まずはシンプルなシーンから始まる。白いブラウスとスカート姿の咲良は、徐々に妖艶な表情へと変わっていく。スレンダーな体躯を巧みに操り、カメラに向かって挑発的なポーズをとる。普段は決して見せることのない、隠された官能が解き放たれる瞬間だった。

撮影は順調に進み、徐々に過激なシーンに移行していく。AV男優との絡みは、最初はぎこちなかったが、次第に咲良の体から本能的な反応が溢れ出す。肌と肌の接触、熱くなった息遣い、そして、抑えきれない呻き声。カメラは、咲良のあらゆる表情、動きを捉え、記録していく。

「もっと…もっと強く…」

咲良の唇から漏れた言葉は、普段の穏やかな彼女の姿からは想像もできないほど官能的だった。彼女の体は、男優の激しい動きに合わせて激しく揺れ、潮のように大量の体液を放出した。たっぽん、たっぽんという、濡れた肌と肌が擦れ合う音は、部屋の中に満ち溢れ、官能的な空気を一層濃くした。

挿入、ヌキサシ、過激な体位…咲良は、男優にガシガシと責められながらも、快楽の頂点へと突き進んでいく。そして、クライマックス。男優の精液は、咲良の顔面を白く染め上げた。

撮影は休憩を挟んで続き、今度はチャイナドレス姿でフェラチオ、そしてナース姿で卑猥な尻コキに挑戦する。それぞれの衣装とシチュエーションに合わせて、咲良は表情と演技を巧みに変えていく。まるで、プロの女優のように、彼女は自身の体を自在に操り、カメラの前で輝いていた。

予定時間よりも早く撮影は終了した。咲良はスタッフに礼を述べ、急いで着替える。化粧を落とし、普段着に着替え、お弁当箱を手に、彼女は会社へと向かう。

電車の中で、咲良は鏡を見て自分の顔を確かめる。少し疲れているけれど、どこか晴れやかな表情をしている。今日の出来事は、彼女の人生にとって、特別な経験になった。それは、彼女の中に眠っていた、もう一つの自分との出会いだった。

会社に着くと、もうランチ休憩の時間も迫っていた。咲良は、いつもと同じように、手作りのお弁当を食べる。周りの同僚たちは、彼女が今日の撮影のことを知る由もない。咲良は、その秘密を守りながら、また明日も会社で仕事をする。二つの顔を持つ彼女の日常は、今日も静かに幕を閉じる。  しかし、彼女の心の中には、今日の経験が、きらめく宝石のように輝き続けていた。それは、彼女自身の秘密であり、彼女だけの特別な宝物だった。