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## 姉妹の迷宮

就職活動は、まるで深海に潜り続けるようなものだった。沈むごとに増していく水圧、視界を奪う暗闇、そしていつ浮上できるのかさえ分からない。そんな日々に、俺、佐倉悠馬は心身ともに疲弊していた。大学生活の集大成であり、社会への第一歩であるはずの就職活動が、どうしてこんなにも俺を追い詰めるのか。面接官の冷たい視線、聞くだけで胃が痛くなるような逆質問、そして絶望的な「書類選考通過せず」の文字。

そんな俺の唯一の癒やしは、実家で暮らす二人の姉、ともか姉とあかり姉だった。

ともか姉は、俺の二つ年上の姉だ。ふわりとした茶色の髪、優しげな瞳、そして何よりも、その豊満な胸は、俺の心を温かく包み込んでくれる太陽のような存在だった。彼女はいつも俺の味方で、どんな話にも耳を傾け、優しく励ましてくれた。「悠馬、疲れたならいつでもお姉ちゃんに甘えなさいね」その言葉に、どれだけ救われてきたことか。

一方、あかり姉は、俺の四つ年上の姉。漆黒のロングヘアに、鋭い眼光。口を開けば皮肉や嫌味ばかりが飛び出し、俺をからかうのが生きがいらしい。しかし、そのツンとした態度の裏には、確かに姉としての愛情が隠されているのを、俺は知っていた。そして、彼女の巨乳もまた、ともか姉に引けを取らない、いや、それ以上の迫力で俺の視界を奪っていた。

ある日、またしても就職活動で撃沈した俺は、自暴自棄になり、ともか姉の部屋に転がり込んだ。「ともか姉…もうダメかもしれない…」涙声で訴える俺に、ともか姉は優しく抱きしめてくれた。彼女の温かい胸に顔を埋め、その柔らかさに包まれる。普段ならそれで十分だった。しかし、その日は違った。焦燥感、孤独感、そしてどうしようもない不安が、俺の理性を鈍らせていた。

「ともか姉…」

俺は、普段なら決して踏み込まない領域に、足を踏み入れてしまった。ともか姉は、一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに俺の肩に手を回し、優しく微笑んだ。「悠馬…」そして、その温かい胸が、さらに俺を包み込んだ。

それは、ある種の逃避だったのかもしれない。就職活動のプレッシャーから逃れたい、誰かに甘えたい、ただそれだけの気持ちだった。しかし、その行為が、俺の人生を、いや、俺の私生活を、根底から覆すことになるなど、この時の俺は微塵も知らなかった。

翌朝、目覚めると、隣にいたのは、昨夜のともか姉ではなかった。いつものように、俺に毒舌を吐きかけてくるはずのあかり姉が、俺の部屋にいたのだ。そして、彼女の顔には、今まで見たことのない、冷たい怒りが浮かんでいた。

「…起きた？佐倉悠馬」

その声は、氷のように冷たく、俺の全身を凍りつかせた。

「あ、あかり姉…どうしてここに…」

「どうしてって？あなたの部屋で、昨夜の出来事について、あなたとお姉ちゃんの両方から事情を聞かせてもらおうと思ってね」

あかり姉の言葉に、俺は心臓が跳ね上がった。まさか、バレた？そんなはずはない。ともか姉は、誰にも言わないって約束してくれたのに…。

「お姉ちゃん、証拠隠滅でもしたつもり？残念だったわね。私は、あなたたちの甘い匂いで、全てお見通しなんだから」

あかり姉は、そう言うと、俺の顔をじっと見つめた。その瞳には、非難の色だけでなく、どこか歪んだ歓喜のようなものが混じっているように見えた。

「悠馬、あなた、お姉ちゃんと…」

あかり姉は、ともか姉に顔を向けた。ともか姉は、顔を真っ赤にして俯いていた。

「…あかり、それは…」

「うるさいわね。あなたも、悠馬も、最低よ」

あかり姉は、そう吐き捨てると、俺の腕を掴んだ。

「さあ、悠馬。あなたの罪を償う時よ」

その言葉とともに、俺の日常は、一変した。

あかり姉は、俺を「チンポ従僕」と呼び始めた。それは、彼女が俺に課した、屈辱的な役割だった。俺は、あかり姉の命令に従い、彼女の性的な欲求を満たさなければならない。ともか姉は、その状況に苦しみ、泣いていたが、あかり姉の支配から逃れることはできなかった。

「悠馬、こっちにいらっしゃい」

あかり姉の声が響く。俺は、まるで操り人形のように、彼女の元へ向かう。彼女の視線は、俺を欲望の対象として見ている。そして、ともか姉は、その傍らで、静かに涙を流している。

「姉さん、もうやめてくれ…」

俺は、ともか姉に懇願する。しかし、ともか姉は、ただ首を横に振るだけだった。彼女もまた、あかり姉の「チンポ従僕」になったのだ。

夜な夜な、俺はあかり姉の部屋へ呼び出される。彼女は、俺に様々な指示を出し、俺はそれを忠実に実行する。ともか姉もまた、しばしばあかり姉の部屋へ連れて行かれ、俺とともに屈辱的な時間を過ごすことになる。

「悠馬、もっとしっかりしなさい」

「姉さん、無理だよ…」

「無理じゃないわ。これは、あなたたちが招いた結果なのよ」

あかり姉は、冷酷な笑みを浮かべながら、俺たちを支配する。彼女は、俺たちが互いに慰め合うことを許さず、俺たちがお互いを責め合うように仕向ける。

「姉ちゃん、俺のせいだよ…」

「いいえ、悠馬、あなただけのせいじゃないわ。私も…私も、あなたを止めるべきだったのに…」

ともか姉は、俺に謝る。しかし、その言葉も、あかり姉の耳には届かない。

「くだらない。さあ、悠馬、早くしなさい」

俺は、あかり姉の命令に従うしかない。彼女の欲望は、底なし沼のように、俺たちを飲み込んでいく。

これは、地獄なのか？それとも…。

俺は、日々、精神的にも肉体的にも疲弊していく。しかし、それでも、俺は生きている。この状況を、なんとかして抜け出さなければならない。

ある日、あかり姉が、俺にあることを告げた。

「悠馬、あなたに、特別な任務があるわ」

それは、俺をさらに深く、この状況に縛り付けるための、新たな策略だった。俺は、あかり姉の意図を理解できず、ただ彼女の顔を見つめることしかできなかった。

「これは、あなただけが、私を喜ばせることができる方法なのよ」

あかり姉の言葉は、俺を混乱させた。彼女は、一体何を求めているのだろうか。

「姉さん、俺は…」

「黙って従いなさい。それが、あなたにできる唯一のことよ」

あかり姉は、そう言って、俺の唇に指を当てた。その指先には、冷たい感触があった。

俺の私生活は、もう元には戻らないのだろうか。この、姉妹の迷宮から、俺は、そしてともか姉は、抜け出すことができるのだろうか。

夜空を見上げながら、俺は、ただ、この状況が、いつか終わることを願う。そして、この、歪んだ関係の果てに、俺たちに何が待っているのか、その答えを探し続ける。

これは、地獄なのか？それとも…。

俺は、まだ、その答えを見つけられずにいる。