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灰色のコンクリートの建物が立ち並ぶ都会の片隅で、奥見真央は静かに学生生活を送っていた。20歳の彼女は、うぶで真面目で、夜遅くまで外出することのない、世間知らずの少女だった。

ある日、真央の携帯電話に一通のメールが届いた。それは、仙台まで会いに行きたいという、見知らぬ男性からのメッセージだった。好奇心と戸惑いが入り混じる中、真央は思い切って返信した。そして、数週間後、真央は初めて東京から飛び出した。

待ち合わせ場所の仙台駅で、真央は緊張しながら男性の姿を探した。すると、見慣れないスーツ姿の男性が近づいてきた。「真央さんですよね？」と声を掛けられ、真央はうなずいた。

男性は、カメラマンの佐伯遼と名乗った。遼は真央を近くのカフェに案内し、撮影の話を始めた。真央はこれまで写真撮影の経験などなく、戸惑いを隠せなかった。

「どんな写真を撮りたいんですか？」と真央が尋ねると、遼は微笑みを浮かべて言った。「真央さんの自然な姿が撮りたいんです。飾らない、ありのままの姿を。」

遼の言葉に、真央は少し安心した。遼は、真央を近くの公園に連れて行き、森の中を散策し始めた。真央は普段着慣れないハイヒールに苦戦しながら、遼の後をついて歩いた。

森の中で、遼は真央にポーズを取らせた。最初はぎこちなかった真央だったが、遼の優しい声がけに次第に慣れてきた。そして、一枚の写真を撮るたびに、真央は少しだけ大胆になり、自分の殻から抜け出し始めた。

やがて、真央と遼の間には不思議な空気感が流れていた。遼の視線は、真央の一挙一動を追いかけており、真央はそんな視線に照れながらも、抗いがたく惹かれていった。

二人が森を出た時、辺りは薄暗くなっていた。遼は真央を見つめて、言った。「真央さん、もう少しだけ付き合ってもらえませんか？」

真央は、遼の真剣な瞳に惹き込まれた。彼女は頷き、二人は近くのホテルに向かった。

ホテルの部屋に入ると、遼は真央をベッドに押し倒した。真央は驚いて悲鳴を上げたが、遼の強い視線に抗うことができなかった。遼の唇が真央の唇に近づき、真央は初めてキスを交わした。

真央の心には、今まで感じたことのないような感情が渦巻いていた。彼女は自分が恥じらっていることに気づいたが、同時に遼の唇が自分の身体に与える感覚にも惹かれていった。

遼の手が真央の服を脱がし始めると、真央は恥ずかしさで顔を覆った。しかし、遼の優しい声と手の動きに、真央の羞恥心は次第に溶けていった。

二人は初めての夜を共に過ごした。真央はこれまで経験したことのないような快感に包まれ、気付けば人生初の潮が吹き出していた。遼は真央の敏感な体を堪能し、真央は遼の強さと優しさに委ねた。

一夜明けると、真央は目覚めると遼の姿はなく、ベッドの上には一枚のメモが置いてあった。そこには、「真央さん、ありがとう。また会いたいよ。」と書かれていた。

真央はメモを読みながら、複雑な気持ちになった。彼女は遼への想いを断ち切ることができず、また遼に会いたいと願っていた。しかし、彼女は自分の学生生活や門限のある生活を捨てて、遼を追いかける勇気はなかった。

真央は東京に戻り、大学生活に復帰した。彼女は遼のことを忘れようとしたが、彼の記憶は彼女の心から離れなかった。そして、真央は自分がいつまでも遼を愛し続けることを悟った。