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ベルナデット夫人は、三十代後半にしてなお、妖精のような美貌を保っていた。白磁のような肌、漆黒の髪、そして驚くほど整った、まるで彫刻のような顔立ち。しかし、その美貌の裏に潜むのは、常軌を逸した獣性だった。彼女の眉は細く、高く、白い肌に際立って美しい反面、その鋭い眼光には、獲物を狙う猛獣の冷酷さが宿っていた。

ベルナデット夫人は、裕福な実業家の夫、アルフォンスと、古城のような豪邸で暮らしていた。一見、完璧な夫婦の姿を演じているが、その実態は、欲望と支配、そして屈辱が渦巻く私的な地獄だった。昼間のベルナデット夫人は、気品あふれる貴婦人として振る舞い、社交界の花として輝いていた。しかし、夜が訪れると、彼女の真の姿が露わになる。

彼女の愛人、ジャン・リュックは、夫アルフォンスの従僕として城に仕えていた。ハンサムで知的な若者だが、ベルナデット夫人の性的な支配下にあった。彼女はジャン・リュックを徹底的に服従させ、自身の欲望の赴くままに操っていた。

彼女の性的な嗜好は、並外れたものであった。通常の性的行為だけでは満足せず、常に新しい刺激を求めていた。鞭やロウソク、そして様々な拷問器具を駆使し、ジャン・リュックを極限まで追い詰める。彼の叫び声、懇願、そして絶頂の呻き声は、ベルナデット夫人にとって最高の音楽だった。

しかし、ベルナデット夫人の欲望は、ジャン・リュックだけでは満たされなかった。彼女は、城に仕える他の従僕、さらには近隣の農民までを、夜の乱交パーティーへと誘っていた。仮面舞踏会を思わせるような、豪華で淫靡なパーティーは、夜毎に開催された。仮面の下に隠された顔、乱交の渦の中で交錯する欲望、そしてベルナデット夫人のサディスティックな支配。その光景は、まるで地獄絵図のようであった。

パーティーでは、ベルナデット夫人は常に中心に君臨していた。彼女は、参加者たちを巧みに操り、それぞれの欲望を煽り立て、彼らの屈辱と絶望を糧に、自身の快楽を高めていた。彼女の冷酷な眼差しは、参加者たちの魂を凍らせるほどだった。

ある夜、ジャン・リュックはベルナデット夫人の支配に耐えかね、逃亡を図ろうとした。しかし、ベルナデット夫人は、彼をあっさりと捕らえ、これまで以上に過酷な仕打ちを加えた。彼の体には、鞭の跡が深く刻まれ、彼の魂は完全に砕かれていく。

そして、ベルナデット夫人は、ジャン・リュックに一つの提案をする。それは、彼女の支配下で、自ら他の従僕を支配し、彼女の性的な欲望を満たすという役割を担うというものだった。最初は抵抗したジャン・リュックだったが、ベルナデット夫人の圧倒的な力と、自身の屈辱的な境遇の前に、ついに屈服した。

こうして、ジャン・リュックはベルナデット夫人の忠実な犬となり、彼女の淫靡なパーティーの運営を担うことになった。彼の支配は、ベルナデット夫人以上に冷酷で、残酷であった。かつての苦しみを、他の従僕たちに与えることで、彼は自身の苦痛を忘れようとしていた。

ベルナデット夫人の獣性、仮面の奥に隠された倒錯の官能、そして従僕たちの屈辱と絶望。それは、欲望と支配、そして堕落の限りを尽くした、デカダンな宴であった。しかし、その宴の終わりは、いつ訪れるのだろうか？  ベルナデット夫人の絶え間ない欲望は、いつまで続くのだろうか？  そして、ジャン・リュックは、いつまでベルナデット夫人の犬として生き続けるのだろうか？  その答えは、闇に深く隠されたまま、静かに待ち構えている。ベルナデット夫人の白磁のような肌に、薄く赤い血痕が滲む。それは、彼女の獣性を象徴する、鮮やかな赤い花であった。  彼女の宴は、これからも続く。永遠に。