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## Viernes 第十五弾：妙ちゃんの濡れた夏

夏の太陽が、アスファルトを照りつける。蝉の鳴き声が、まるで熱帯雨林にいるかのような錯覚を覚えるほどの暑さだ。妙子は、肩にかけたビーチバッグを軽く揺らしながら、プールへ向かう。今日は、一年に一度の恒例行事、友人たちとの夏のプールパーティーの日だ。

妙子は、鮮やかなターコイズブルーの競泳水着を身に付けていた。幾何学模様が大胆に施されたデザインで、彼女の小麦色の肌をより一層引き立てている。普段は落ち着いた服装が多い彼女だが、夏の日差しとプールサイドの活気に触れると、自然と気持ちが開放的になる。バッグの中には、いつものように、お気に入りのボディローションが一つ。ラベンダーの香りが、夏の暑さの中でも清涼感を与えてくれる。

プールサイドに近づくと、友人の彩華と美咲がすでに到着していた。彩華は、鮮やかなピンクのビキニで、日焼けした肌を輝かせている。美咲は、落ち着いたグリーンのワンピース水着で、上品な雰囲気を漂わせる。

「妙ちゃん、遅かったね！」

彩華の明るい声が響く。

「ごめんね、ちょっと準備に時間がかかって」

妙子は笑顔で答える。バッグからタオルとサングラスを取り出し、プールサイドのチェアに腰を下ろす。

「ねえねえ、妙ちゃん、今日、コスプレするって聞いてるんだけど本当？」

美咲が、キラキラした目で尋ねてくる。

「え？そうなの？誰になるの？」

彩華も興味津々の様子。

妙子は少し照れくさそうに笑った。「実はね…　少しだけ、サプライズね」

プールサイドは、次第に賑やかになっていく。友人たちが次々と到着し、陽気な笑い声と音楽が交じり合う。妙子は、友人たちと談笑したり、プールサイドで日光浴をしたり、時折プールに入ったりしながら、楽しい時間を過ごした。

日差しが傾き始めた頃、妙子は用意していた衣装を取り出した。それは、アニメのヒロインをモチーフにした、少しセクシーなコスチュームだった。普段は決して着ないような大胆なデザインだが、夏の開放感と、親しい友人たちと一緒だからこそ、挑戦してみようと思ったのだ。

着替えてプールサイドに戻ると、友人たちは既に彼女の変身を予想していたのか、驚きの声を上げつつも、温かい眼差しで彼女を見つめていた。妙子は、少し緊張しながらも、友人たちの笑顔に励まされ、自信を取り戻していく。

「どう？似合ってる？」

妙子が少し照れながら尋ねると、彩華と美咲は声を揃えて「可愛い！」と褒めてくれた。

そして、妙子は、プールサイドで友人たちと水遊びをしたり、記念写真撮影をしたりした。ローションの香りがほんのり漂い、ターコイズブルーの競泳水着が、徐々に水で濡れていく。肌に密着する生地は、彼女の体のラインを美しく際立たせ、夕暮れの空の下で、妙子は一段と魅力的に見えた。

コスプレ姿のままプールに入ろうとした時、妙子は躊躇した。水着の上から着た衣装は、水に濡れると透けやすい素材だったからだ。しかし、友人の優しい言葉と、夏の解放感に後押しされ、妙子は勇気を出してプールに入った。

水に濡れたコスチュームは、予想以上に透け、妙子の肌を露わにした。少し恥ずかしさを感じながらも、友人たちと水しぶきを上げて笑い合う妙子の顔は、至福の表情で満ちていた。

ローションの香りが、夕暮れの空気と混ざり合い、特別な夏の夜の香りを作り出した。それは、妙子にとって、忘れられない夏の思い出となった。

プールパーティーが終わった後、友人たちと別れを告げ、一人静かに帰宅する妙子。バッグの中には、少しだけローションが残っていた。その香りを嗅ぎながら、今日の出来事を反芻し、心の中で微笑んだ。夏の夜空に輝く星々を眺めながら、妙子は明日からの日常に、新たな活力を得ていた。  競泳水着の感触、ローションの香り、そして友人たちとの温かい思い出。それらは、妙子の心に深く刻み込まれ、夏の終わりまで、彼女の心を温め続けるだろう。