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高層マンションの23階。眼下には東京の夜景が煌々と輝き、その光が、広々としたリビングに広がる二人の影を薄ぼんやりと照らしていた。たかしとこうへいは、大学時代からの親友で、卒業後もルームシェアを続けて3年になる。互いの裸体など、もう何度も見ている。酔っぱらって風呂場で裸でじゃれ合うことだって、珍しくない。しかし、ある種の境界線は、しっかりと引かれていた。勃起した姿、ましてや射精する瞬間など、見る機会は皆無だった。

たかしは、ややぽっちゃり体型の25歳。明るい性格で、笑うと目尻に優しい皺が寄る。一方のこうへいは、すらりと伸びた体躯の24歳。クールで寡黙な印象だが、たかしの前では気さくに冗談を飛ばすこともあった。二人は、それなりに親密な関係を築いていたが、それはあくまで「友達」の範疇に留まっていた。

ある夜、いつものように二人でビールを飲みながら、くだらない話をしていた。話題は、最近ハマっているゲームから、仕事の愚痴、そして、いつしか性の話へと発展した。

「そういえばさ、最近さ…」たかしが、少し照れくさそうに口を開いた。「アレ、全然してないんだよね…」

「アレ？」こうへいは、たかしの言葉の意味を察した。「…わかる。俺もだ」

沈黙が、二人の間を流れ始める。それは、気まずい沈黙ではなく、お互いの気持ちを確認し合うための、静寂だった。

「…もしかしてさ…」たかしは、小さくため息をついた。「二人で、何か…してみる？」

こうへいは、たかしの言葉に驚きを隠せない様子だった。しかし、すぐに冷静さを取り戻し、ゆっくりと頷いた。「…うん。いいと思う」

具体的なことは、その場で決めなかった。しかし、その夜の空気は、今までとは明らかに違っていた。二人の間の距離が、目に見えて縮まった気がした。

次の日、たかしはこうへいに、少し照れくさそうに提案した。「…今日、一緒に…どう？」

こうへいは、たかしの顔を見て、小さく笑った。「わかった。俺もそう思ってた」

二人は、それぞれ自分の部屋に引きこもり、準備をした。緊張と期待が入り混じった、不思議な感覚だった。

たかしは、自分の部屋のカーテンを閉め、ベッドに腰掛けた。少し震える手で、スマートフォンを手に取った。インターネットで、参考になる動画を探していた。

一方こうへいは、自分の部屋で、鏡の前に立っていた。普段は見せない自分の表情を、じっくりと見つめていた。

そして、約束の時間。互いの部屋のドアを軽くノックし、たかしとこうへいは、リビングに集まった。

緊張した面持ちで、二人は向き合った。お互いの目を見て、初めて、この状況の重みを感じ取った。

「…始めようか」たかしが、震える声で言った。

言葉少なに、二人は互いに体を触れ始めた。最初はぎこちなかったが、徐々に緊張が解けていくのがわかった。お互いの肌の感触、体温、そして、徐々に高まる興奮。それは、友達としての触れ合いとは、明らかに違っていた。

お互いの勃起を初めて目にした時、たかしもこうへいも、言葉を失った。それは、今まで見たことのない、新たな自分の一面だった。そして、その勃起が、お互いを繋ぐ一つの糸のように感じられた。

たかしは、こうへいの勃起を優しく撫で、こうへいは、たかしの勃起をそっと握った。互いの身体に触れることで、言葉では伝えられない感情が、二人の間を満たしていった。

その後、二人は互いに射精した。それは、今まで経験したことのない、強烈な快感だった。しかし、それ以上に、互いへの深い信頼と愛情を感じた。

全てが終わった後、二人は静かに抱き合った。言葉はいらなかった。その時の静寂は、言葉では言い表せないほどの、深い満足感と安堵感で満たされていた。

その日から、二人の関係は、以前とは全く異なるものになった。それは、恋人同士というわけではなかった。しかし、友情を超えた、特別な絆が、二人の間には生まれていた。お互いの裸を見ることは、もはや特別なことではない。勃起や射精も、共有する当たり前の出来事になっていた。そして、その共有こそが、彼らの友情を、より深く、より強いものにしていったのだ。東京の夜景が、二人の新しい未来を優しく照らしていた。