【無料エロ動画】おじさん食堂 かおりさん（37）【アダルトAV】

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## 茜色の食卓 ～おじさんと、からあげと、君と～

茜色の空が街を包み込み始める頃、アパートの窓からは漏れるように温かい光が漏れていた。築年数はそこそこ経っているが、手入れの行き届いたバルコニーには、色とりどりの花が咲き誇っている。この家で暮らすのは、木村恵美（めぐみ）、38歳。夫とは数年前に死別し、今は一人暮らしを満喫していた。

恵美は、平均的な女性よりも少しばかり、いや、かなり年上好きだった。若い頃は背伸びして年上の男性ばかりを追いかけていたが、年を重ねるにつれて、その魅力はますます深みを増していくように感じていた。何よりも、人生の経験から滲み出る渋さ、落ち着き、そして何とも言えない包容力に惹かれるのだ。

そんな恵美が今、密かに心を奪われているのは、近所に住む田中さん、55歳。田中さんは、定年を迎え、現在は悠々自適な生活を送っている。いつもニコニコと穏やかな表情で、恵美が買い物から帰るタイミングで廊下で会うと、必ず「あら、恵美さん、お帰りなさい。いい天気だったでしょう？」と声をかけてくれる。その時の、皺の刻まれた優しい目元を見るたびに、恵美の胸はキュンと締め付けられるのだ。

今日は、田中さんのために、恵美が腕を振るう日だった。恵美は料理が好きだ。特に、大切な人のために腕を振るうことに喜びを感じていた。今日のメニューは、シンプルながらも奥深い「鳥胸肉のからあげ」。田中さんのお酒のつまみになるように、愛情たっぷりに仕上げようと決めていた。

台所に立った恵美は、エプロンを締め直し、真剣な表情で鶏肉に向き合った。冷蔵庫から取り出した鳥胸肉は、ぷっくりと張りがあって新鮮だ。「よし、今日の主役は君だよ」と、優しく声をかけながら、恵美は肉を一口大に切り始めた。

「鳥胸肉って、パサつきやすいのが悩みなんだよね」恵美は呟く。だからこそ、下味の調合が肝心だ。醤油、みりん、酒、そして隠し味に、生姜のすりおろしと、ほんの少しのニンニク。これらをボウルに入れてよく混ぜ合わせ、鶏肉に揉み込んでいく。指先で丁寧に揉み込むたびに、鶏肉の旨味を引き出すようなイメージで、恵美の心は満たされていく。

衣の準備も抜かりない。片栗粉と薄力粉を混ぜ、そこに卵黄と水を加えて、とろりとした衣を作る。この衣が、揚げた時にカリッとした食感を生み出し、中のジューシーさを閉じ込めてくれるのだ。

油鍋に火を入れ、適温になったら、衣をつけた鶏肉をそっと投入する。ジュワッと心地よい音が響き、香ばしい匂いが立ち込める。揚げている間、恵美は時折、油をすくい、鶏肉にかけながら、まんべんなく火が通るように気遣う。まるで、田中さんの健康を願うように、真剣な眼差しで油鍋を覗き込んでいた。

「本当に、田中さんの喜ぶ顔が見たいんだよな」

恵美はふと、そんなことを思った。田中さんはいつも、誰かに優しく、そして誰に対しても平等に接する人だった。恵美が一人で暮らしていることを知ってからは、何かと気にかけてくれるようにもなった。それは、年の差を越えた、温かい友情のように感じられた。しかし、恵美の胸には、それ以上の、もっと切実な感情が芽生え始めていたのだ。

カリッと揚がったからあげを、キッチンペーパーの上に乗せて油を切る。黄金色に輝くからあげは、見ているだけで食欲をそそる。皿に綺麗に盛り付け、彩りとしてレモンを添える。そして、もう一品。今日は、田中さんの好きなきゅうりとワカメの酢の物も作った。こちらも、シャキシャキとした食感が楽しめるように、丁寧に作られた。

チャイムが鳴ったのは、丁度夕食時だった。恵美は深呼吸を一つして、ドアを開けた。そこに立っていたのは、やはり田中さんだった。少し疲れた様子だが、いつものように優しい笑顔を浮かべている。

「こんばんは、恵美さん。お邪魔します」

「こんばんは、田中さん。どうぞ、上がってください」

恵美は田中さんを招き入れ、リビングへと案内した。テーブルには、先ほど作ったばかりの温かい料理が並んでいる。からあげはまだ湯気が立っていた。

「わぁ、すごいな！これは…からあげか？」田中さんは目を丸くして、からあげを見た。

「ええ、鳥胸肉のからあげです。田中さんが好きかなと思って」恵美は少し照れくさそうに言った。

「いやいや、これは見事だ。それに、酢の物まで…恵美さん、本当にありがとう」田中さんは心から感謝しているようだった。

二人並んでテーブルに着いた。まずは、乾杯。恵美は白ワイン、田中さんは日本酒を選んだ。

「いただきます」

田中さんは、からあげを一つ手に取った。大きな口を開けて、ガブリと頬張る。

「…うまい！なんだこれ、胸肉なのにこんなにジューシーだなんて！」田中さんの顔が、ぱっと明るくなった。その笑顔を見た恵美の胸も、温かいもので満たされる。

「本当に？良かったぁ」

「いや、本当に美味しいよ。まるで、初めて食べるみたいだ。恵美さんの料理は、愛情がこもっているのが伝わってくる」田中さんは、次々とからあげを口に運ぶ。その度に、恵美は嬉しそうに微笑んだ。

話は、自然とこれまでの人生について移っていった。田中さんは、若い頃に苦労した話、仕事で成功した話、そして奥さんを亡くした時の辛い記憶などを、穏やかな口調で語ってくれた。恵美もまた、夫との思い出や、一人になってからの日々について話した。

年上の男性が語る人生の話は、経験に基づいた深みがあり、時に恵美の心を揺さぶる。田中さんの話を聞いていると、恵美は、自分がまだ知らない多くの世界を見せてもらっているような気がした。そして、田中さんの背中には、多くの苦難を乗り越えてきた男の、確かな強さと優しさが滲み出ていた。

「あのね、恵美さん」田中さんが、ふと、真剣な表情になった。

恵美の心臓がドキリとした。「はい、何でしょうか？」

「君とこうして話していると、なんだか昔の妻を思い出すんだ」

恵美は、息を呑んだ。田中さんの奥さん。恵美も田中さんから何度か彼女の話を聞いたことがある。優しくて、明るくて、田中さんのことをいつも支えていた女性だったらしい。

「妻も、料理が上手でね。いつも僕のために、心を込めて作ってくれたんだ。君のからあげを食べて、あの頃のことを思い出したよ」田中さんの声は、少しだけ寂しげだった。

恵美は、田中さんの手の甲にそっと自分の手を重ねた。田中さんの手は、温かくて、少しざらつきがあった。

「田中さん…」恵美は、自分の気持ちをどう伝えればいいのか分からなかった。ただ、この温かい時間を、失いたくないと思った。

田中さんは、恵美の手を見つめ、そしてゆっくりと顔を上げた。その瞳には、感謝と、そして何か別の感情が揺らめいているように見えた。

「恵美さん…」田中さんの声が、少しだけ掠れた。

その夜、二人の間には、言葉にならない感情が静かに流れていた。からあげの温かさ、お酒の香ばしさ、そして、同じ空間を共有する心地よさ。恵美は、田中さんの優しさに触れるたびに、胸が高鳴るのを感じていた。この気持ちは、友情なのか、それとももっと深いものなのか。今はまだ、分からない。

食事が終わり、田中さんが帰る支度を始めた。「今日は本当に美味しかった。ありがとう、恵美さん」田中さんは、もう一度そう言って、恵美の顔をじっと見つめた。

その視線に、恵美の顔が熱くなる。

「あの…田中さん」

「ん？」

「もし、もしよければ…また、いつでもいらしてください。私の料理で、田中さんを元気にできたら嬉しいです」

恵美は、ほとんど無意識のうちに、そんな言葉を口にしていた。田中さんは、恵美の言葉に、少し驚いたような表情を見せたが、すぐに優しく微笑んだ。

「ああ、きっと行くよ。また、君のからあげが食べたくなるだろうから」

田中さんが玄関を出ていくと、静寂が訪れた。しかし、恵美の胸の中は、まだ熱かった。田中さんの温かい人柄、そして彼女のからあげに感動していた時の、あの輝くような笑顔。恵美は、この気持ちを大切にしようと思った。たとえ、それが年下の女性が抱くような純粋な好意とは少し違う形であっても。

そして、恵美は知っていた。この食卓から始まる奇跡は、まだ始まったばかりだということを。次に会う時、恵美はどんな料理を田中さんのために作ってあげようか。そんなことを考えながら、恵美はそっと、テーブルに残ったからあげを眺めた。それは、ただの料理ではなく、田中さんと恵美を繋ぐ、温かい架け橋のように見えた。そして、この先には、もしかしたら、もっと深い、そして甘美な時間が待っているのかもしれない。恵美は、期待に胸を膨らませながら、そっと微笑んだ。