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## 夕暮れの公民館にて

夕暮れ時、オレンジ色の光が公園の遊具を染め上げていた。子供たちの賑やかな声も、次第に家路を急ぐ保護者たちの穏やかな話し声へと移り変わっていく。その公園の隣にある、古びた公民館の裏口には、数台の車が停まっていた。そのうちの一台、少し年季の入ったセダンからは、山田太郎（52歳、独身、会社員）が降りてきた。山田は、この公民館のビデオサークルに所属している。

「今日も暑かったな…」

山田は額の汗を拭いながら、公民館の裏口のドアを開けた。中には既に数人のメンバーが集まっていた。皆、山田と同じく、ビデオ撮影や編集に興味を持つ中年男性たちだ。しかし、最近のサークルには、ある「特別な」目的を持ったメンバーも増えていた。それは、このサークルを隠れ蓑にして、ある人物に近づこうとしている者たちだ。

その人物とは、佐藤花子（38歳、既婚、専業主婦）である。花子は、最近このビデオサークルに入会したばかりの新顔だった。彼女は、ビデオ初心者ということもあり、熱心に質問を繰り返していた。その姿は、まるで子供のように純粋で、しかし、その胸元からは、溢れんばかりの豊満な巨乳が覗いていた。山田を含む多くの男性メンバーは、花子のその姿に心を奪われていた。

「花子さん、今日も早いね」

サークルのリーダーである田中（60歳、元教師）が、花子に声をかけた。花子は、少し緊張した面持ちで、しかし、笑顔で田中を迎えた。

「田中先生、皆さん、こんばんは。今日もよろしくお願いします」

花子は、どこか控えめな雰囲気を持っていたが、その声には芯があり、山田は、そのギャップにますます惹かれていった。

今日の課題は、「日常風景の撮影」。メンバーそれぞれが、公園や近所の風景を撮影してきた映像を持ち寄り、上映会を行うことになっていた。花子も、自身の撮影した映像を持ってきていた。

「花子さん、せっかくビデオサークルに入ったんだから、もっと色々なことを学ばないと」

上映会が始まる前に、山田は花子に個人的に話しかけた。

「はい、山田さん。でも、私、本当にビデオのこと、何も知らなくて…」

花子は、少し困ったように俯いた。その胸元が、さらに大きく揺れる。

「大丈夫だよ。俺が、一から教えてあげる。もしよかったら、今度、二人で撮影に出かけるのもいいかもしれない」

山田は、意を決して、花子に提案した。心臓が早鐘のように打っていた。

「えっ、あの…、でも、夫が…」

花子は、戸惑った表情を見せた。その瞬間、山田は、彼女の夫の影を想像し、少しだけ嫉妬を感じた。

「大丈夫、大丈夫。短時間で終わるし、家族にも迷惑はかからないよ。それに、せっかくの趣味なんだから、思いっきり楽しんだ方がいい」

山田は、花子を優しく諭すように言った。花子は、しばらく考え込んでいたが、やがて、小さく頷いた。

「…わかりました。よろしくお願いします」

その言葉を聞いた瞬間、山田の心は高揚した。他のメンバーも、山田と花子のやり取りを横目で見ていた。彼らもまた、それぞれに花子に近づく機会を窺っていたのだ。

数日後、山田は花子と二人で、近所の公園に出かけた。カメラの使い方、構図、光の当て方。山田は、花子に丁寧に指導した。花子は、真剣な表情で山田の話を聞き、一生懸命にカメラを操作した。その真面目な姿が、山田の心をさらにくすぐった。

「すごい！山田さん、本当に何でも知ってるんですね！」

花子は、撮影した映像を見て、感嘆の声を上げた。

「いやいや、まだまだだよ。でも、君もすぐに上手くなるよ。才能があるね」

山田は、花子を褒めちぎった。花子は、照れたように笑った。その笑顔は、太陽のように輝いていた。

「もっと、色々教えてほしいな…」

山田は、さらに一歩踏み込んだ。

「え…」

花子は、少し戸惑った顔になった。

「例えば、この、君の…、その…、すごく綺麗な笑顔とか、もっと近くで撮ってみたいんだ」

山田は、花子の胸元に視線を落としそうになり、慌てて顔を上げた。

「あ…、はい、でも…」

花子は、ますます緊張した様子だった。山田は、このチャンスを逃したくないと思った。

「花子さん、君は、とても魅力的な人だよ。ビデオ撮影だけじゃなく、もっと、色々な君の魅力を知りたい」

山田は、花子の手をそっと握った。花子は、驚いたように山田を見た。その瞳には、戸惑いと、わずかな期待が入り混じっていた。

「山田さん…」

彼女の声は、か細かった。山田は、彼女の心を掴むために、さらに言葉を続けた。

「君みたいな素敵な女性に、なかなか出会えないんだ。この、ビデオサークルに入って、君と出会えたこと、本当に運命だと思ってる」

山田は、必死に花子を口説いた。花子は、何も言わずに、ただ山田の顔を見つめていた。その沈黙は、山田にとって、希望とも、絶望とも取れるものだった。

「パパ、もう帰ろうよ！」

その時、遠くから子供の声がした。花子の息子が、公園で遊んでいたのだ。花子は、ハッとしたように我に返り、慌てて山田の手を離した。

「あ…、もうこんな時間。ごめんなさい、山田さん。私、帰らなきゃ」

花子は、慌てて荷物をまとめ始めた。山田は、一瞬、落胆したが、すぐに気持ちを切り替えた。

「うん、わかった。また、今度、ゆっくり話そう」

山田は、花子の背中に向かって、そう言った。花子は、振り返らずに、公園の出口へと急いだ。

その夜、山田は眠れなかった。花子の、あの戸惑いながらも、どこか期待しているような瞳が、瞼の裏に焼き付いていた。彼女を、俺のものにしたい。そう強く思った。

数日後、ビデオサークルでの上映会で、花子が、山田にそっと声をかけてきた。

「山田さん、あの…、この前のことなんですが…」

花子の顔は、赤くなっていた。

「うん、どうした？」

山田は、期待に胸を膨らませた。

「あの…、夫に、ビデオ撮影の勉強がしたいから、もう少し、色々な人と話したいって言ったら、意外と…、協力的で…」

花子は、少し恥ずかしそうに続けた。

「えっ、それって…」

山田は、彼女の言葉の続きを、恐る恐る待った。

「あの…、また、二人で、撮影に…、行っても、いいでしょうか？」

花子の言葉に、山田は、心臓が飛び跳ねるような喜びを感じた。

「もちろん！いつでもいいよ！」

山田は、抑えきれないほどの歓喜を露わにした。他のメンバーの視線が、山田と花子に集まっているのがわかった。彼らもまた、花子に近づく機会を虎視眈々と狙っていたのだ。

それから、山田は花子と何度か、二人で撮影に出かけた。その度に、山田は花子への想いを募らせていった。そして、ある日、山田は、ついに花子に告白した。

「花子さん、俺は、君のことが本当に好きなんだ。ビデオ撮影のことだけじゃなく、君自身に、もっと触れたい」

山田は、花子の手を握り、真剣な眼差しで彼女を見つめた。花子は、その言葉に、静かに涙を流した。

「山田さん…、私も、あなたのことが…」

花子の言葉は、次第に甘く、そして、熱を帯びていった。その夜、二人は、花子の家から少し離れた、人目につかない公園の駐車場で、車の中で、禁断の愛に身を委ねた。

「パパ、ごめんね…」

花子は、山田の胸に顔を埋めながら、そう呟いた。しかし、その声には、罪悪感よりも、むしろ、抑えきれないほどの興奮が滲んでいた。山田は、花子の熟した身体に、自分自身の熱い欲望を感じていた。彼女の、荒い呼吸が、山田の耳元で熱く響く。

「大丈夫だ、花子。俺がいる」

山田は、花子を優しく抱きしめながら、彼女の髪を梳いた。花子の体は、山田の熱に、身悶えていた。

「もう、我慢できない…」

花子の声は、喘ぎ声に変わっていた。山田は、彼女の身体に、さらに深く、身を沈めた。

その夜、二人の間で行われた、秘密の行為は、ビデオサークルという隠れ蓑の下で、秘密裏に、しかし、熱く、燃え盛っていた。花子の、熟した果実のような身体は、中年オヤジの欲望を、さらに掻き立てる。そして、山田は、花子という、禁断の果実に、完全に溺れていくのだった。

この出来事は、ビデオサークルという、一見健全な活動の裏側で、人知れず、しかし、強烈な欲望が渦巻いていることを示唆していた。そして、花子という女性の、隠された一面が、山田のような中年オヤジたちを、どのように翻弄するのか、その実録とも言える物語の、序章に過ぎなかったのかもしれない。