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静かな住宅街に佇む、薄暗い2階建ての建物。その薄汚れた壁には、「AKNR」の文字が大きく描かれている。そこは、素人エロ映像の募集と映像化を行う、いかがわしい会社だった。

ある日、会社に大量のビデオテープが送られてきた。これは、AKNRが主催する素人エロ映像コンテストに応募された作品だ。応募者は、謝礼を目当てに、自らが映った性行為の映像を惜しげもなく送りつけてきた。

映像を審査する作業は、ベテランプロデューサーの村田が行った。村田は、長い年月をかけて数え切れないほどの素人エロ映像を見てきたが、それでも、このコンテストの応募作品には驚かされた。

そこには、想像を絶するようなハードなSMプレイから、日常的な生活の中で撮影された痴漢映像まで、さまざまな作品が揃っていた。なかでも、村田の目を引いたのは、若い女性が男性に強姦される映像だった。その映像には、恐怖と絶望に打ちのめされた女性の顔がはっきりと映し出されていた。

村田は、この映像が本物の強姦映像であることに疑いの余地はないと確信した。しかし、コンテストの応募規定には、映像の内容に関して一切の制限はなかった。村田は、この映像を映像化作品として採用することを決めた。

映像化された作品は、たちまちネット上で話題となった。ハードな内容とリアルな描写が注目を集め、瞬く間に拡散していった。しかし、同時に、この作品は大きな批判も浴びることになった。倫理的な問題や、女性に対する暴力を助長するとして、各方面から抗議の声が上がってきた。

警察もこの件に乗り出し、AKNRの捜査を開始した。すると、AKNRが強姦や痴漢などの犯罪行為に関与していることが明らかになった。社長の青木とその部下たちは、逮捕・起訴された。

しかし、この事件の本当の被害者は、コンテストに応募した素人たちだった。彼らは、謝礼欲しさに自らのプライバシーを犠牲にし、一生消えることのない傷を負うことになった。

事件後、AKNRは閉鎖され、素人エロ映像の募集と映像化は禁止された。しかし、インターネット上の闇の世界には、今でもこのような行為が行われ続けている。倫理観やモラルの欠如が、犯罪を生み出す土壌となっているのだ。

かつて、AKNRのコンテストに応募した者たちの映像は、闇に葬り去られた。しかし、その映像がかつて存在したという事実は、人間の欲望の闇深さと、それによって引き起こされる悲劇を物語っている。