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深い赤が夜を染める頃、ホテルの一室で、ひとりの女性が愛犬の美雨を迎えた。美雨はモデルではなく、女性が所有するリアルなペットだった。ふたりは主従の関係で、その様子を公開することで、SMの甘く切なく美しい一面を伝えようとしていた。仕事柄、女性はサングラスで顔を隠し、美雨にはアイマスクをしていた。

部屋に入った美雨は、深紅のドレスに身を包み、いつも通り四つん這いで女性を待っていた。首輪で繋がれ、メスにメイクが施された。美雨は熱心なマゾヒストで、飼い主に足を舐め、奉仕するのが何よりの喜びだった。厳格に躾けられた美雨は、生まれたままの姿に戻ることに抵抗がなかった。

女性はゆっくりと美雨の服を脱がせた。「心も裸になりなさい…」と囁くと、美雨は「はい、ご主人様…」と従順に答えた。首輪で繋がれた美雨の首には、マゾヒズムの羞恥と安らぎが漂っていた。女性は美雨を四つん這いで散歩させた。支配された女の白い背中が、痛々しさの中に哀愁を帯びていた。

散歩中に、女性は美雨に座ったり、チンチンをさせたりと躾を施した。カメラを意識した美雨の喘ぎ声は、マゾヒズムの恍惚感を漂わせていた。長年の躾のおかげで、美雨のマゾヒズムは開放され、癒され、満たされていた。

女性は美雨に皿でナッツを食べさせ、骨を投げると、美雨は四つん這いで取りに行った。チンチンのポーズをさせ、指で何度もいかせた。尻尾を付けさせ、メスらしく尻を振らせた。床に仰向けでチンチンをさせるのは、完全服従の象徴だった。女性は美雨の柔らかい体を足で弄び始めた。

そして、伸びた毛を剃り落とした。ペットの毛の手入れは、主人の楽しみだった。剃り落とされた美雨の体は、クリームを塗る必要がないほど濡れていた。女性は美雨をベッドに上げ、鞭とバイブを使った。それは美雨の従順さを褒美するために与えられたものだった。飴と鞭を使い分けることで、美雨のマゾヒズムはさらに高められた。

最後に女性が美雨を抱き起こすと、美雨は子犬のように甘えてきた。カメラには映らなかったが、美雨の瞳に涙が浮かんでいた。その涙はベッドに落ち、「ぽつん」という音が部屋に響いた。

その夜、美雨は完全に服従し、飼い主の思い通りに操られた。しかし、彼女の心には複雑な感情が渦巻いていた。マゾヒズムの喜びと、支配されることへの屈折した快感、そして、それらとは対照的に、人間の尊厳が失われていく虚しさも。美雨の涙は、ペットとして生きる彼女の悲哀を物語っていた。